向陵Plearning【総合的な探究の時間】
アカデミック・インターンシップ【東北福祉大学】
仙台向山高校では興味・関心を共にするグループ単位で、自分たちのテーマを深めることを目的に、大学研究室体験「アカデミック・インターンシップ」を行っています。
今年の夏休みも2年生31班がアカデミック・インターンシップを体験しました。
本校と高大連携協定を締結している東北福祉大学に、7つの班がお世話になりました。
★東北福祉大学でのアカデミック・インターンシップの記事はこちら(大学HPに掲載いただきました)
総合マネジメント学部 情報福祉マネジメント学科 生田目学文教授
福祉心理学科 吉田綾乃教授
教育学科 長田 徹教授、三浦和美教授
健康科学部保健看護学科 高田昭助教、佐藤晃子助教
健康科学部リハビリテーション学科 横山寛子助教
現在、各班が「アカデミック・インターンシップを経て、自分たちの学びがどれぐらい深まったか」をまとめ、発表する準備を進めています。
陸上部デモンストレーション!【小学校インターシップ】
向山高校では令和5年度から、仙台市立向山小学校との連携で「小学校インターンシップ」を始めています。
今回は、小学6年生の「仙台市陸上記録会」参加に向けて、本校陸上部員が各専門のデモンストレーションをしました。
デモンストレーションに参加した16名の陸上部員。小学校の校長室で、向山小学校 黒須校長先生よりお話をいただきました。
向山高校 渡邊校長からもお話いただきました。
その後、小学校グラウンドへ!
6年生と対面しました。代表して陸上部部長 山本龍輝さん(2年)があいさつをしました。
いよいよデモンストレーション!
80メートルハードル、ソフトボール投げ。迫力あるデモンストレーションに小学生の皆さんの拍手が!
続いて、幅跳び、リレーのデモンストレーション。
その後、体育館に移動し、高跳びのデモンストレーションが行われました。
自然と手拍子が起こりました!!
その後、小学生の皆さんからの質問コーナーがありました。
小学生の皆さん「ハードルで高く飛ぶためにはどうすればいいですか?」
鈴木孝太さん(3年)「高く飛ぼうとするのではなく、できるだけハードルの近くを飛ぶとうまくいくと思います!」
それぞれ自分の競技について分かりやすく説明しました。
最後に、6年生代表のあいさつをいただきました!
高校生の陸上部員にとっても貴重な経験となりました。
陸上記録会に向けての交流活動は3回シリーズ。
来週は、実際に競技ごとに技術的なアドバイスをする予定です。
★これまでの「小学校インターンシップ」の記事はこちら
アカデミック・インターンシップ【東京大学大学院工学系研究科】
東京大学 電気系工学専攻 横田知之研究室を訪問しました。
「AIやロボットなど最先端科学技術」をテーマにしている2年生6名が、8月7日、東京大学 電気系工学専攻 横田研究室 を訪問し、「超薄型スキンエレクトロニクス」をはじめとした、世界最先端の皮膚型電子材料開発の研究を学んできました。「超薄型スキンエレクトロニクス」は、身に着けるだけで生体信号や生体内情報をモニタリングし、健康状態を遠隔管理するステージの実現を目指し研究が進められています。世界的な社会問題である高齢化社会を支えていく技術として注目を集めている科学技術分野です。
オープニングでは、研究室代表の准教授横田知之先生から、ご挨拶と概要説明をいただきました。
午前は、助教高桑聖仁先生の講義を受講しました。研究グループが推進している「超薄型スキンエレクトロニクス」研究の進展と未来、そしてスマホ内部の構造を例とした電子部品を結合する技術の紹介、最後に高桑先生の研究テーマである「接着剤を用いないプラズマによる金属結合」の説明を受けました。
質疑応答では、「プラズマ結合によるデメリットは何か?」「研究を進めていく上で、生活は不規則になるのか?」など生徒から様々な質問が出され、ひとつひとつ丁寧に生徒の疑問へ答えていただきました。
その後、研究グループ内の様々な研究施設、実験現場を見学しました。研究者が取り組んでいる研究や実験装置について解説していただきました。
生徒が実際に真空装置に触れ、実験を体験する機会もいただきました。
午後は、若手研究者へのインタビューを行いました。
「ロボットが感情を持つことは可能か?」「AIとデバイスの相互的な活用はどのように進展していくか?」「高校時代はどのように過ごしていたか?」など、事前に送った質問以外にも活発な質問が出され、若手研究者が丁寧に回答してくれました。
参加生徒は最先端科学技術の『本物』に触れることで科学技術の奥の深さに触れ、工学系学問分野の視野が大きく広がり、工学系への進路選択へ大いに意欲をかけたてられる機会となりました。
最後は、安田講堂や東大図書館、三四郎池などキャンパス内も見学しました。
写真は、東大赤門にて。
★参加生徒の感想より
・特に印象に残ったのは、研究するうえでの意識という話だった。仮説→実験→評価というサイクルは大学に入ってから研究していくことだけでなく、日常的な問題にも使えることだと感じた。
・大学のことから進路のことまで様々な話をいただけました。
特に印象に残っているのが、「やりたいこと」の選択です。東京大学ほどにもなると、各人それぞれ小さい頃からの夢をずっと追っているような、見ているものが違うような人がいる場所だと思っていました。しかし実際は偶然や純粋な興味だったりが原動力となっている方がいらっしゃり、いい意味で人間らしさを感じました。それとともに「大学に行くということ」に関して気負いすぎていた自分が、自分は大学に行ってもいいのだと思えるきっかけになりました。
・初めて実際に工学部という学部の設備、それも日本最高の学府の設備を見学することは非常によい刺激となりました。高価な設備の数々に圧倒されるとともに、学問・研究に惜しみなく多額の資金が投じられている環境に驚きと感動と憧れを抱きました。ここで学べないことは存在しないのではないかと思うほどです。
・自分があの東大に行けるとは思っていなかったので、とてもいい経験になった。今までは情報系にしか興味を持たなかったが、今回のことで材料工学も面白そうだなと思った。情報系以外でも人工知能との相互的な活用方法を学ぶことも面白そうだなと感じ、勉強する意欲が出てきました。大学受験がゴールだと思っていたが、今回、いろんなところを回ってみて、学ぶことにゴールはないなと感じ、将来の大学生活に、期待を持つことができた。
【2024アカデミック・インターンシップの記事】
アカデミック・インターンシップ【東北メディカルメガバンク機構】
「医学」をテーマにしている2年生4名が、東北大学メディカルメガバンク機構(医学部星陵キャンパス内) 予防医学・疫学部門 小児発達学分野 小林朋子准教授(小児科医)を訪問しました。
小林先生は、医学部生の教育、「コホート研究」「ゲノム医学普及啓発研究」の研究、そして週に一度、小児科学、小児神経学の指導医、専門医として大学病院で診療を担当されています。
最初に小林先生の講義を受講しました。
ご自身が取り組んでいらっしゃる「ゲノム医学普及啓発活動」について分かりやすく説明してくださいました。
個別化医療、個別化予防を可能にする「ゲノム医療」を効果的に行うためには、一般の人々がゲノム医療に対する正しい知識を持つことが必要です。
小林先生は「子どもに興味を持ってもらえるような教材、プログラムを通して早いうちから関心を持ってもらいたい」と初等教育分野での教材開発、教育普及を実践され、文部科学大臣賞を受賞されています。
真剣に講義に参加する4人。医学を志すメンバーです。
講義後はメディカルメガバンク機構の研究施設見学ツアーに参加しました。
この日はちょうど東北大学オープンキャンパスの日。各施設の専門の先生方からの説明の機会に恵まれました!
巨大なゲノム情報を扱うコンピュータ、タンク、機器見学を巡るツアーでした。医学、工学、情報学等、複数の分野が支え合って東北メディカルメガバンク機構という組織が形成されていることを実感することができました。
続いて、小林先生へのインタビューの時間。4人は自分たちの学びを深めるためのインタビュー項目を準備していました。
現在多くのクリニックで行われている染色体異常を調べる『出生前診断(NIPT)』に関する問題点を共有し、一般の人々の「遺伝リテラシー」を上げることの重要性を実感する機会となりました。
また、小林先生の講義の学びを通して深まった疑問をその場で問う機会に恵まれました。
続いて、小林先生からの課題「中等教育で知っておきたい医学知識」を発表しました。4人は現在の性教育のあり方を変える必要があることをスライドを用いて丁寧に説明しました。
小林先生との意見交換により、対話的に中学、高校での「性」とくに女性の生理の扱いについて、考えを深めることができました。医学と、高校生の学びとが交流する貴重な時間となりました。
(小林先生の白衣には『アンパンマン』の刺繍が!)
最後に子どもの健康調査を行う部屋「子どもけんこうスクエア」を見学しました。
最後に記念撮影を。小林朋子先生、充実した学びの機会をありがとうございました。
3年生「パーソナル・プレゼンテーション」学年発表会!
向山高校の探究活動「向陵Research(リサーチ)」は、1年次「本と出会い、本をもとに人に伝える」活動から始まり、2年次「アカデミック・インターンシップ(大学・研究室体験)」とその中間発表・個人レポート作成を経て、3年次の6月に完成する流れになっています。
「パーソナル・プレゼンテーション」という名前の通り、一人一人全員がプレゼンを行う活動です。
3年生「Personal Presentation(パーソナル・プレゼンテーション)」は3年間の探究活動を個人個人がかたちにする取組です。(昨年度の発表会はこちら)
6月初旬。学年発表会が行われました。
発表者は、各クラスを代表する5名!
これまでグループ発表、クラス発表を経てクラス代表を勝ち取った5名のプレゼンターによる発表です!
発表テーマをご紹介します。
3組代表 坂田彩華さん「培養肉は本当に安全か?~食の安全性の向上と環境問題の解決を両立するために~」
2組代表 横田結菜さん「残酷な歴史教育が小さな子供たちに必要なのか」
5組代表 多田悠吏さん「なぜ男性の家庭科教員は少ないのか」
4組代表 和田翔悟さん「学ぶAIは教えるAIになれるか?」
1組代表 小田夏映さん「オランダと日本の特別な関係とは?」
それぞれが、これまでの学びを経て、自分がテーマと「今後、どう関わりたいのか」を発表しました。
テーマに合わせて、オランダ色(オレンジ)のTシャツ姿で発表する小田さん。聴衆に語りかけ、聞き手と一体となるプレゼンが印象的でした!
さすがクラス代表!内容の充実に加えてプレゼン力が高く、引き込まれます。
質疑応答も活発!先生方からの質問も!
会場には皆がChromebookを持ち込み、記録と審査をしました。
審査の結果、小田夏映さんが最優秀に選ばれ、表彰されました!
最後に記念撮影。
3年生全員が個人個人でプレゼンに挑戦した「パーソナル・プレゼンテーション」。
それぞれのテーマを出発点として「未来への一歩」を踏み出す機会となったことでしょう!
以降、3年生はより良い自分の進路に向けて具体的に行動する「キャリアプランニング」に取り組んでいきます。
4月の取り組みより【向陵Plearning】
4月第4週の向陵Plearning(総合的な探究の時間)より
【1年生】
4回シリーズで「キャリアプランニング・学問の分類を知る」に取り組んでいます。
学問にはどのような分野があり、魅力は何か、それぞれの分野で何を学び、どんな職業とつながるのかを調べ、まとめます。グループ毎に調べ、情報を整理し、ポスター発表会を行う予定です。
写真は4月23日(火)の1年生の取り組みです。
KJ法でポスターに書く内容と発表内容を考えました。
【2年生】
グループブックトークに取り組んでいます。興味関心のあるテーマの新書を協働して読み、まとめ、テーマを設定し、関連づけて伝え合う活動です。
春休み中に各自読んだ本のなかから「グループで紹介する本」を2~3冊決めました。この日はグループでブックトークのテーマを決め、テーマと本の内容を伝えるための構想シートを作成する活動を進めました。
3年生はキャリアプランニング、「自己理解を深める・学びみらいPASS」講演会を受講しました。
これからどの学年も活動のまとめ・発表へと向かっていきます。
3年生に向けて【向陵Plearning】
3年生の向陵Plearning「PersonalPresentation(パーソナル・プレゼンテーション)」のオリエンテーションを行いました。
パーソナル・プレゼンテーションはこれまでの探究のまとめを個人で行い、個人でプレゼンする取組です。
本日は活動の説明と、春休み中に取り組むことを確認しました。
続いて、豊田進路部長による「キャリアプランニングと探究の関わり、進路情報について」のお話を。
皆、真剣に聴いています!
続いて、「個人レポート」優秀作品の発表と表彰式が行われました!
最優秀賞 野地絢愛さん 「文学作品と戦争」
優秀賞 手嶋 優さん 「デザインの社会的役割」
優秀賞 高野幸生さん「数学と社会の関わり」
それぞれ校長先生より表彰を受けました。
(最優秀賞 野地さん)
(優秀賞 手嶋さん)
校長先生より講評と、二人の受賞コメントをいただきました!(本日、優秀賞の高野さんは欠席でした。)
続いて、昨日行われた県理数科発表会の代表発表班と、先日のWWLみらい東北高校生プレサミット発表班の活動報告会が行われました。
◆県理数科発表会 代表発表班(校内発表において、大学の先生、本校教諭、参加生徒から最も評価が高かった班)
理数科生物2班「幻のサトイモと様々な土壌の相関」
地学2班「クレーター形成における質量と体積の比較」
◆WWLみらい東北高校生プレサミット(向陵オープンセミナーで発表した班の中から、活動の趣旨に合い、評価も高かった2班を選抜)
AI18班「安全保障と日本」
AI25班「機械と人間」
※AI:アカデミック・インターンシップの略
4グループの代表者がそれぞれ発表の振り返り、感想を話しました。
理数科、普通科それぞれの活動内容を学年全体で共有できる良い機会となりました。
3年生に向けて、さらに一歩踏み出していきます。
「みらい東北高校生プレサミット」で発表しました!【向陵Plearning】
3月16日(土)「第1回 みらい東北高校生プレサミット」が開催され、本校生2グループが発表者として参加しました。(本校は、WWLコンソーシアム構築支援事業の連携校です。)
サミットでは、全34グループが5つの分野(科学、環境、文化・教育、まちづくり、国際理解)に分かれて、自分たちの探究テーマへの取組を発表しました。
テーマ「機械と人間」(科学分野)で発表したのは、斉藤達也さん(2年)、我妻優灯さん(2年)の2人です。一緒に取り組んできたメンバーは4人でしたが、当日欠席した2名(金さん、赤堀さん)の分も頑張って発表していました!
目覚ましい速度で発達する機械工学と自分たちの生活の関わりについてを考察し、発表しました。
テーマ「安全保障と日本」(国際理解分野)で発表したのは、板垣竜之介さん(2年)、畠山紗世さん(2年)、松藤梨那さん(2年)、佐々木舞さん(2年)の4人です。
2グループともに、他校の参加者からの質問に(難しい質問に時に考えながら)しっかりと自分たちの見解を述べていました!
「私たちは、『向陵オープンセミナー』での厳しい質問にも対応してきたので、今日は余裕を持って臨めました!」との心強い声も聞かれました。本校参加者が他校の発表時にも自ら手を挙げて、発表内容を深める質問をしていたのが印象的でした。
発表後は、各分科会ごとに「私たちが考えるみらい東北」を考え、提案するワークショップが行われました。
初対面のメンバーと一緒に2040年のハッピーな東北について考え、ともにプランを作り上げ、全体に提案するという貴重な学びを体験できました。
貴重講演、各分野の専門家の方々のアドバイス、講評からの学びも大きいものとなったようです!
最後に向山の「ム」ポーズで記念撮影。
今回参加した2グループは、本校「向陵Plearning(プラーニング)」で2年生普通科が取り組んできた探究活動「向陵Research(リサーチ)」での学びを発表しました。
10月の「学年中間発表会」の代表班に選ばれ、11月の全校探究発表会「向陵オープンセミナー」での発表を経て、今回学校代表として「みらい東北高校生プレサミット」に参加しました。
ベストブックトーカー決定戦!【向陵Plearningのブログ】
1年生は、総合的な探究の時間・向陵Plearning(プラーニング)において、6回シリーズで「ブックトーク」に取り組んできました。
それぞれが読んだ本の内容を皆に伝える活動です。
◆向山高校「ブックトーク」3つのポイント◆
①自分の興味関心のある分野の「新書」2冊以上を紹介する。
②自分でテーマを決め、テーマのもとで紹介する。
③よりよく伝わるように、伝え方を工夫して紹介する。
これまで新書選び、読書、テーマ決め、構想メモ作成、グループ内発表、クラス発表、と活動を重ねてきました。
さて、本日は最後の活動、学年発表会です。
各クラスで選ばれた代表4人が5分間ずつ発表します。
会場は体育館。最近ではいちばん気温の低い日。先生も生徒も、防寒対策をしっかりして集まりました。
最初に鈴木住恵1学年主任のあいさつ。
向陵プラーニング委員からルール説明があり、いよいよスタート!
スクリーンには、紹介する2冊の新書(表紙)と、タイマーが映されています。ステージ上で操作をしているのは、向陵プラーニング委員の皆さん。
司会進行は、向陵プラーニング委員の長濱もかさん、黒沼結良さん。
本日のブックトーカー(クラス代表)とテーマをご紹介します。
岡村美瑛さん(1組)「「昨今の医療業界がブラック過ぎる?!」
菅井翔太さん(2組)「先生になりたい 伝える力がある人になりたい」
増谷麗未さん(3組)「医療を知る」
岩渕はるなさん(4組)「英語が命綱」
さすがクラス代表者!本の紹介を印象的にしたうえで、テーマと自分との関わり、テーマについての自身の考えをしっかりと伝えていました。
発表後の質問タイムでは本の内容や考えを掘り下げる質問が出ました!
全員の発表が終わり、いよいよ挙手による投票!
投票の結果、3組の増谷麗未さんが2023ベストブックトーカーに決定しました!
表彰式。校長先生から賞状と副賞(図書カード)が授与されました。
本日のブックトーカー全員からひとこと。
「本を伝える難しさ、楽しさを知る機会になりました。今回の発表を通して得た力をこれからも高めていきたいです。」「緊張しました。」
校長先生より講評をいただきました。
「読書は大切、さらに読書したことを人に伝えることは重要なこと。その大切なことを学年皆で共有することができたことは貴重な経験です。読書は『やらなければならない無理』として、これからも大切にしてください。」
※「やらなければならない無理」については開講式での校長先生のご挨拶を是非ご覧ください!
最後に校長先生と本日の発表者とで記念撮影。
最後に、
司会進行をはじめ、計時、機器操作、記録(撮影)、投票集計・・・向陵プラーニング委員の皆さんのテキパキとした働きによって実りある「ブックトーカー決定戦!」となりました!お疲れさまでした!
オータムセミナー【向陵Plearningのブログ】
1年生の総合的な探究の時間「向陵Plearning」での学びをご紹介します。
10月「オータムセミナー」
様々な分野で活躍する方々から直接お話を聞く学びの時間です。本校を卒業された先輩方を講師としてお迎えしました!
11名の先輩方が来校されました。大学の先生、アナウンサー、アルペンスキーナショナルチームコーチ、金融保険、専門を生かした経営者の方々(薬剤師、きのこ栽培、デザイン企画…)と、多彩な分野でご活躍の方々です。
同じ校舎で学んだ先輩方の声の響きは格別です!
オールスパイス社長(レストランHACHI経営)角田秀晴さん(5回生)は、「今日の話をきっかけに、お父さんやお母さんに『今の仕事に至った経緯、ドラマ』を聴いてみよう!」とお話されました。
質疑応答も盛り上がりました!
先輩方のお話を聞くことで、自分の将来、高校生活とのつながりについて深く考える一歩となりました。
同窓会のような和やかな雰囲気のなか、卒業生(6回生)の渡邊重夫校長を囲んで記念撮影をしました!
生徒の感想より(受講後、先輩方にお送りした感想です)
★今までフリーアナウンサーの仕事について詳しく知りませんでしたが、様々な仕事があると分かり、アナウンサーという仕事の見方が変わったのと、自分の知っている職業の幅も広がりました。また、講座を受けて特に「自分の適性は自分では分からない」という言葉を常に意識したいと思いました。自分の自分への意見も大事だけれど、他人からの意見も大切にしたいと思いました。加えて「きく力」を大事にして、誰かと話すときにお互いに良い気持ちで接することができるようになりたいです。実演(ペアワーク)もある講義で、楽しみながら学ぶことができました。ありがとうございました。(伊藤心乃葉さん、フリーアナウンサー三浦貴子先輩の講義を受講)
★小・中・高と同じ出身でとても親近感が湧きました。高橋さんの話はとてもおもしろくて、どんどん引き込まれていきました。話を聞いている姿勢もとてもかっこよくて、この力を使って銀行員やライフプランナーをされているのだなと感じてすごく尊敬しました。高橋さんのように聞かれたことにとっさに切り返せたり、飽きが全然こない深い話ができるように頑張りたいです。ありがとうございました。(佐藤飛彩さん、生命保険株式会社 高橋秀行先輩の講義を受講)
リース・エイドリアン先生による「プレゼンレッスン」【向陵Plearning】
現在、そしてこれからを生きる我々にとって欠かせない「プレゼン力」
何かを説明すること、意見を伝えること、学んだことを発表すること・・・、
日常から学問、仕事・・・すべてに関わってきます!
向山高校では6年前からリース・エイドリアン先生による「プレゼンレッスン」を行っています。
東北学院大学教養教育センター教授 リース・エイドリアン先生は,学会発表やワークショップを何百回と経験されていらっしゃる、まさに「プレゼンのプロ」です!
本日、最初の話題は「ラグビー」!時に笑い、うなづきながら、皆リース先生の話に引き込まれていきます。
昨年までは日本語による「プレゼンレッスン」でしたが、今年からは英語を交えながらのレッスンとなりました!
1年生は、皆いつも以上に集中していました。
皆が引きつけられた「ラグビーの話」、実はこの部分も「プレゼン」の大切な部分であることが、この後で明かされていきます。
「プレゼン全体の15%は『INTORODUCTION』としてBackground informationを伝える時間です。」
リース先生は、1つのプレゼンを「ハンバーガー」に例えてプレゼンの構成を教えてくださいました。
教えを受けて、ペアでの伝え合い。
ペアで「日本文化の最も素晴らしいところ」を伝え合いました。
リース先生からのメッセージ「『成功』の反対は『失敗』ではない、『何もしないこと』である」
プレゼンの基本はもちろん、今後の高校生活に大切な姿勢を学ぶ機会となりました。
3学年「Personal Presentation」学年発表会【向陵Plearning】
総合的な探究の時間のまとめの活動として,3年生は4月,5月と約2ヶ月かけて個人探究「向陵リサーチ」の仕上げに取り組みました。
1年次の「ブックトーク」,2年次の「アカデミック・インターンシップ」,「個人レポート」を経て,自分の将来に向けて探究のまとめと発表を行うのが「Personal Presentation(パーソナル・プレゼンテーション)」です。
5月の最後の日、この「Personal Presentation」の学年発表会が行われました。
場所は本校体育館。各クラスの代表に選ばれた5人が発表を進めます。
1組代表 髙城澪さんによる「これからのアニメは何が必要か?」
探究したことを自分のことばで,聴衆をしっかり見つめながら堂々と伝えていました。アニメの置かれた現状、課題、そしてできることは何か?共感とともに問題意識を共有できる内容、およびプレゼンでした。「自分の好きなもの」発の問題意識、探究が深まる喜びを共にできるひとときでした!
2組代表 佐藤愛和美さんは「『薩長史観』によって歪められた戊辰戦争の真実とは何か?」
自ら会津に赴き、フィールドワークを経ての発表でした。「歴史とは何か」、我々が常識だと思っていることの意味を考える機会となる深い内容でした。放送部で鍛えた声の魅力・伝える力が深い内容と相まって訴える力を持っていました!
手書き文字とイラストを効果的に取り入れたイラストも魅力!(佐藤愛和美さん)
3組代表 岡崎光希さんは「向陵Plearningって必要?~総合的な探究の時間で学ぶ『生きる力』」。
教員には必須,しかし学ぶ側の高校生としてはなじみが薄い(と思われる)「学習指導要領」。「学習指導要領」を自ら読み解き,「生きる力」と現在の学び、共通テスト、そして「向陵プラーニング」の関係と意義を完全に自分の言葉で理解し、自身のことばで発表しました。自分たちの高校生活、授業、テスト、そして探究学習の背景と意義を考える貴重な機会となったのではないでしょうか。岡崎さんが話すと、「学習指導要領」が身近なものに変わる魅力がありました。
4組代表 加賀山結さん。「地球温暖化において炭素はどれほど重要か?」
加賀山さんは1年生次のブックトーク、2年次のアカデミック・インターンシップ、まとめの「個人レポート」と自分のテーマを積み重ねてきました。2年次の個人レポートでは優秀賞を受賞しています!
今回はこれまでの積み重ねを振り返り、さらに6冊の書籍を読みこなした上での発表でした。脱炭素と、炭素の重要性という矛盾を多くの視点から捉えていくことの必要性を真摯に追究する内容でした。加賀山さん自身が「科学的な視点」を身につけていった過程がそのまま伝わる、優れた探究を体現したプレゼンでした!
5組代表 佐々木透也さん「過疎の何がいけないんだよ!」
古代メソポタミアの都市から学ぶ「過疎」。どちらかというと身近とはいえない内容、テーマに皆が聞き入ったのは佐々木さんの高いプレゼン力の成せる技でしょう!
佐々木さんは5組(理数科)で、2年間「課題研究」に取り組んできました。課題研究の活動で培ったまとめの力、伝える力が存分に発揮されていました!
今回の学年発表では、拍手の多さで「ベストプレゼン賞」を決定しました!拍手の多さは・・・皆同じように聞こえます。
そこで司会・進行・運営を担当した「向陵プラーニング委員」の皆さんが判定!
結果は、
ベストプレゼン賞 佐々木透也さん「過疎の何がいけないんだよ!」に決定しました!
教頭先生からの表彰です。
佐々木さん、おめでとうございます!
クラス代表の皆さんの優れたプレゼンに拍手!
司会・進行をはじめ発表会全体の運営にあたった「向陵Plearning委員会」の皆さんと!
3年生はこの「パーソナル・プレゼンテーション」学年発表会をもって探究活動から,進路に向けて自身を見つめ、ブラッシュアップさせる「キャリアプランニング」へと移行します。
探究活動て培った力をもとに輝かしい未来へと羽ばたいていけますように!
2学年・SDGs学習会【向陵Plearning】
東北大学大学院医学系研究科 虫明 元教授,宮城教育大学 虫明美喜客員准教授のお二人を講師としてお招きし、「SDGs学習会」を開催しました!
テーマは「孤立・孤独防止とSDGsとコミュニケーション教育」です。
会場は本校体育館。2学年の総合的な探究の時間「向陵Plearning(プラーニング)」の時間です。
虫明元先生のご専門は脳神経科学、虫明美喜先生は日本語教育,多文化共生教育,文語文教育です。
お二人は,現在,JST戦略的な研究開発の推進・SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム『演劇的手法を用いた共感性あるコミュニティの醸成による孤立・孤独防止事業』に取り組んでいらっしゃいます。
脳科学の知見に基づき,演劇的手法を用いての人材育成,共感的コミュニティを醸成を図ること,そして社会的孤立・孤独を生まない社会を目指したプロジェクトです。
今回は,脳科学とコミュニケーションとの関係,SDGsがどう関わるか,なぜ「演劇的手法」がコミュニケーションのスキルを高めるのか、というお話をいただきました。
真剣に聞き入っています!スライド、資料を見つめつつ。
ご講義の後は,「応用演劇の手法」を用いたグループワークです!
今回は「リテル」に挑戦しました。
一人のお話(ストーリー)を,聞いていたもう一人が再現するものです。まずはお二人が実演!
元先生が,最近体験したできごとを話され,美喜先生が「彼は~しました。」と少し,客観的に再現されます。
すっかりそのままではなく,少し客観的に捉えなおした形で再現することがポイントです!
さぁ、それでは4人一組でやってみましょう!
講師のお二人もそれぞれ,中に入って耳を傾けていらっしゃいました。
自分の話が友人によってその場で再現されることは、受容感と承認感、友人・自分双方の発見にもつながるようです。
最後に,質疑応答の時間。
松木美紅さん「1年生の時に行った寸劇の授業にはどのような効果があるのでしょうか?」
(昨年,お二人は言語文化の授業で演劇的手法を用いたワークショップを開催されました。)
小田夏映さん「対面と非対面(オンライン等)のコミュニケーションはどのような違いがあるのでしょうか?」
それぞれの質問にじっくりと丁寧に答えていただきました。
最後に生徒代表のあいさつをした高田圭吾さん。
虫明元先生,美喜先生のお二人が取り組まれている「応用演劇の手法を取り入れた対人活動と講義をブレンドした新しい授業形態」は受講した東北大,宮教大の学生さんを中心に,現在大学の外にも活動の輪が広がっています。
今回の学習会は,身近な人と人とのつながり,共感すること,受け入れることが世界の「環境と人間社会に関わる開発目標(SDGs)」に繋がることを知った貴重な学びの時間となりました。
★講師のお二人には昨年度2年生(現3年生)のアカデミック・インターンシップでもお世話になりました。
虫明元先生の東北大学医学部研究室でのアカデミック・インターンシップ
虫明美喜先生が理事をされている東北多文化アカデミーでのアカデミック・インターンシップ
3年生「パーソナル・プレゼンテーション」グループ発表!【向陵Plearning】
総合的な探究の時間「向陵Plearning(プラーニング)」にて,3年生は個人探究発表を行いました。
個人探究発表「Personal Presentation(パーソナル・プレゼンテーション)」
①1,2年生と2年間かけて積み上げてきた探究テーマ(2年次に「個人レポート」でまとめ完了)
②①とは異なる新たなテーマ
①②のいずれかに関連する書籍・論文に触れて、深めたテーマについてまとめ、一人ひとりが口頭で発表する活動です。(全7時間)
本日は、グループ内での発表です。
春休み中に読んだテーマに関する書籍(主に新書)を説明に使用している様子が見られました。
3冊の書籍を机の上に重ねて,質疑応答に備えている姿も!
事前に届け出た探究テーマと分野によってグループ分けをしています。
誰かの発表は自分のテーマとも重なり、聞き手も真剣。
質疑応答が、そのままディスカッションの形になっているグループも多数ありました!
興味深い発表内容が多く、先生たちもつい足をとめて一緒に聞き入ってしまいます。
「先生はどう思いますか?」などと逆に質問され、ディスカッションに仲間入りする場面も・・・。
ひとり5分間の発表、3分の質疑応答タイムを取りました。
「ビブリオバトル」のタイマーを使い、ビブリオバトル方式で行っているクラスもありました。
(ビブリオバトルは1年生の向陵Plearningにて全員体験済みです)
最後にご紹介する写真は、理数科5組です。理数科は2年生までは主に理数科の課題研究に取り組んできました。
2年生3月に研究発表を行い、3年生4月からは、普通科と同じ内容で取り組んでいます。
理数科5組の皆さんが選んだテーマは、2年生まで取り組んだ課題研究をさらに深めるテーマもありますが、
「最後の文明は識っていた。過疎とは何か、何がいけないのか、なぜ起こるのか?」のように、文化や社会に関わるテーマ、教育問題や経済のこれからに関わるテーマを選んだグループもありました。学問分野でいうと、いわゆる「文系」に属するテーマですが、理数科目と理数探究を強化しながら、文系のテーマに取り組むことは非常に有意義なことだと思います!実際の学問探究に理系・文系の別はありませんから。
次週はグループ代表者によるクラス発表です!
「個人レポート」表彰作品展示!
2年生(現3年生)の「個人レポート」の表彰作品を校内に展示しています。
場所は進路室と職員室の間。
新しく「向陵plearning(プラーニング)」コーナーを作りました!
展示したのは2年生(現3年生)が個人探究(向陵リサーチ)のまとめとして作成した「個人レポート」。
A4(1,440字×5枚以上=7,200字以上,400字詰原稿用紙で18枚分という大作に,普通科全員が取り組みました。
今回は,年度末に学校長表彰を受けた3名の作品を展示しました。
◆学校長表彰
・最優秀賞 遠藤涼平「歴史学について」
・優秀賞 大﨑陽向「言語から始まる異文化理解」
・優秀賞 加賀山結「環境問題に対する化学の力について」
※表彰時は2年生,現3年生。
◆個人レポートの優秀作品一覧と審査評はこちらです→2年個人レポート表彰.pdf
展示した力作をぜひご覧ください!
1学年普通科ベストブックトーカー決定
1学年で行ってきたブックトークも先日クライマックスを迎えました。
自分たちの興味を持ったテーマに沿って,2冊の本を関連付けて紹介していく取り組み。知りたいことを自ら調べていくという点で大学等で何をしていきたいかを考えるきっかけにしてほしいという意図があります。
まずはグループでの発表で1人選出され, ↓
クラス発表でクラスの代表を決定しました(12月中旬)↓
そして先日(1月17日)に行われたベストブックトーカー決定戦。5名のブックトーカーが緊張しながら自分の発表の順番を待っています。↓
1人目は千葉さんの発表です。「『良い』『悪い』とは何か」というテーマで発表してくれました。自分で絶対に正しいと思ったことであっても,他人にとってそれが正しいとは限らない。善悪の判断は安易に考えず多角的に考える視点が必要だという主張に非常に考えさせられました。
2人目は伊東さん。「知ってほしい教育術」というテーマで発表してくれました。自身を育ててくれた両親への感謝の思いから,子育てについて考えたいという理由でテーマを設定したそうです。保護者の子どもへの適切な声がけなど具体的な内容が豊富で聞く側も将来をイメージしながら聞いていたようです。
3人目は赤堀さん。テーマは「心と生活の安定」。自身の睡眠に対する困り感から悩んだことからテーマを設定したそうです。ディスカッションタイムでは,オススメの睡眠法について聞かれ,「生活を安定することが大事だと思う」と非常に具体的な返答をしていたのが印象的でした。
4人目は松藤さん。「New life style」というテーマで発表しました。時代の変化に合わせてこれまで当たり前とされることが当たり前ではなくなっており,どのような生き方を選ぶのかということを女性としての視点も交えて説明してくれました。
質問の様子。
最後は渡邉さん。テーマは「なぜ人は他人を傷つける?」です。不登校の要因のひとつである「いじめ」について,自分たちができる対策について考えるため,加害者・被害者双方の視点から考察したいという動機から話が始まり,印象に残る一節を抜き出して,自分の体験談を交えて的確に聴衆に訴えていきました。
さて,肝心のベストブックトーカーですが,聴衆の拍手の大きさで判断する予定でしたが,どうしても2名の拍手の大きさが比較できず,伊東さんと渡邉さんの2名同時優勝という形になりました。レベルの高い争いに,賞状等が準備できず,後日行われた学年レクレーションで表彰が行われました。
2,3月はこれらの活動を基にグループに分かれて探究活動が行われます。この経験を活かし,興味関心を深めていって下さい。
1学年「ブックトーク」クラス代表決定!【向陵Plearning】
1年生の総合的な探究の時間「向陵Plearning」では6回シリーズで「ブックトーク」に取り組んでいます。
興味関心のある分野の「新書」を2冊以上を読み、ひとつのテーマのもとで紹介していきます。構想メモ作成、発表練習を経て、前回は全員が小グループ内で発表。
本日は、グループの代表が発表し、クラスのベストブックトーカーを決定する日。
司会進行はクラスの向陵プラーニング委員が担当します。
2冊の新書を示しながら、自分のテーマと本の内容を関連づけて紹介していきます。
制限時間は一人5分。自分のテーマ設定の理由、さらにSDGsとの関連を話していきます。
上の写真の松藤梨那さん(2組)のテーマは「New life style」。「私たちは祖父母の世代と同じような生き方はできない」「私たちの世代は分岐点にいる」とテーマの意味を話した上で、2冊の新書を紹介しました。人生において賢い取捨選択をするためには社会を知ること・学ぶことが必要、意志を持って主張をすることが大切、と本を通して自身が学んだことをクラスメートにしっかりと伝えていました。皆、真剣に聞き入っています。
5分間の発表の後は、2分間のディスカッションタイム。各クラスとも活発な質疑応答が行われていました。
本日は、各クラスの「ベストブックトーカー」が決定しました。
さらに、今回は、前回欠席者が一つの教室に集まり、「欠席者復活戦」の実施も。
「欠席者復活ブックトーク戦!」でも代表が一人選ばれました。
年が明けた1月中旬、各クラスの代表者による「学年ベストブックトーカー決定戦」が行われる予定です。欠席者の代表も参加します!
Personal Research中間発表【総合的な探究の時間ブログ】
2年生の向陵plearning(総合的な探究の時間)では,4月から「Personal・Research」に取り組んできました。
「Personal Research(パーソナル・リサーチ)」とは,向陵生ひとりひとりが興味・関心のあるテーマを探究していく活動,個人探究です。
2年生はこれまで,「Personal Research」として,3つの取組をしました。
自分の興味・関心のある分野の新書2冊以上を一つのテーマのもとに紹介。新書探し,複数の新書を読み,テーマ設定をし,構想メモを作成し,プレゼンする活動。
興味・関心の近い同士でグループを組み,グループテーマを決定。グループーマに基づく新書(専門書)を各自が読み,持ち寄り,テーマ設定をし,構想メモを作成し,プレゼンする活動。協働で作り上げるブックトーク。
3.アカデミック・インターンシップ(校内通称:AI)
グループテーマを深めることを目的に,大学,研究機関を訪問し,研究活動,実験参加,講義受講,インタビューを行う。
★アカデミック・インターンシップの記事はこちら→1 2 3 4 5
そして,夏休み明けに,グループ毎に「テーマがどこまで深まったか」をまとめ,中間発表会を行いました!
今回は2年生の「Personal Research中間発表会」(9月27日実施)の様子をお伝えします!
中間発表会の会場は体育館!1組~4組、約160名の前で,34のグループが中間発表をしました。
グループのテーマが「ブックトーク」「アカデミック・インターンシップ」を経て,どこまで深まったか。
発表時間は,ひと班4分!
中間発表の運営は,向陵Plearning委員のみなさん。自らも発表者でありながら,掲示,進行を担当しました。
機器のトラブルも発生した時にも,素早く対応してくれました!
全部で34班!発表は続きます。
制限時間は厳密に守ろう、ということで「4分」で「はい、終わりです。ありがとうございました。」と強制終了・・・。
審査用紙に審査を進めながら,真剣に聞いています。
上の写真は順番待ちの班。「緊張するー!」「わぁ、迫ってきた」と緊張感が高まっている様子でした!
学年全体の前で,ステージの上に立ち,発表する機会は貴重な体験です。
この「中間発表会」は4校時,5校時,6校時,7校時と4時間(50分×4)かけて行われました。
長い時間だったにもかかわらず,皆終始真剣でした。
プレゼンする立場,聞く立場,審査する立場,4時間の中間発表会は真剣な雰囲気のなかで終了しました!
発表会の最後,Formsによる記名投票を実施。
2年生普通科参加者全員(先生たちも投票)の投票の結果,5班が全校学習発表会「向陵オープンセミナー」で発表することが決まりました。
【結果】
★1位:34班「歴史学ってなんだろう?」
★2位:6班「異文化理解のすすめ」
★3位:21班「環境問題の現状と未来~緩和と適応」
★4位:16班「経済学のすゝめ~こんなとこまで経済学」
★5位:29班「薬学における副作用・副反応について」
全校学習発表会「向陵オープンセミナー」は11月2日(水)東北大学川内萩ホールで行います。
アカデミック・インターンシップ【東北大学文学部】
仙台向山高校では2年次に興味関心のあるテーマを深めるために、グループ毎に大学・研究機関を訪問し、研究体験、大学体験をする「アカデミック・インターンシップ」を実施しています。
今年度、2学年普通科160名が34のグループに分かれて活動しています。
こちらでは何回かに分けて、アカデミック・インターンシップの活動の一端をご紹介します。
今回は、「文学」をテーマとしている2班の活動をご紹介します。
2班は,東北大学文学部日本文学研究室 横溝 博教授を訪問しました。
研究室,そして大学院生の研究の様子も見学した後、横溝教授の特別講義を受講しました。
自分たちが今使っている古典の教科書のテキストは時代や写本によって異なっていること、
物語の作者名は分からないものの方が多く、『源氏物語』のように作者名が残っている方が不思議であること、
平安時代の失われた物語「散逸文学」について・・・、
高校の古典の授業では知り得ない内容を資料を用いて分かりやすくお話くださいました。
グループのメンバーは興味津々。熱心に耳を傾けていました。
午後からは,横溝教授のご案内で東北大学附属図書館の見学をしました。
当日は,夏休みを目前に控えたたくさんの東北大生がレポート課題に取り組んだり、研究を進めたり、と熱心に勉強している姿が見られました。
横溝教授は2時間かけて図書館全体を丁寧にご案内くださいました。
グループのメンバーが興味を示した本をその場で開いてのご説明!
専門の研究者と一緒に文献探索!貴重な経験をさせていただきました。
普段は入ることができない地下の書庫も見学しました。
東北大学附属図書館入り口にて記念撮影。
アカデミック・インターンシップ【東北多文化アカデミー】
仙台向山高校では2年次に興味関心のあるテーマを深めるために、グループ毎に大学・研究機関を訪問し、研究体験、大学体験をする「アカデミック・インターンシップ」を実施しています。
今年度、2学年普通科160名が34のグループに分かれて活動しています。
こちらでは何回かに分けて、アカデミック・インターンシップの活動の一端をご紹介します。
今回は、「異文化理解」をテーマとしている6班の活動をご紹介します。
6班は,東北多文化アカデミーを訪問しました。
東北多文化アカデミーは,留学生の受け入れ事業,外国人の日本語教育,文化交流事業,就職支援事業,翻訳事業を通して国際交流を推進している一般財団法人です。
最初に,代表理事の押谷祐子先生の特別講義を受講しました。
押谷先生は6班のメンバー4人一人ずつの名前,出身地,それぞれの異文化体験を丁寧にインタビューされました。
例えば,「既に出来上がっている集団に入る,いわば『アウェイ』な体験をしたことはありますか?」との質問。「言いたくないことは言わなくていいですよ」と時々確認されながら,メンバーひとりひとりとやりとりされながら,
「異文化理解とは,身近なことの相似形なんです。自分や身の周りで起きていることと必ず似た経験があることを思うことで世界が広がるのですよ。」
とお話されます。
「『国際』と『多文化』の違いは何でしょう?」と押谷先生がメンバーに問いかけます。
6班のメンバーは,ひとりずつ自分の考えを話しました。
「正解はありません。生まれたこの国、この文化をどうしていきたいのか。どういう社会に進むことになるのかな、と考えることは皆さんの世代なのですよ。」と押谷先生。
分かりやすい言葉と具体的な例で,「国際」と「多文化」の定義をお話しになった後,
「どうですか?恐ろしい?それともワクワク?どういう風にしたい?」と問いかけられました。
メンバーはそれぞれ何を思ったでしょうか。
日本語を学ぶパキスタン人の学生さんが登場!
現在の学生生活の中で,大切な祈りをいつ,どのように行っているのかを話してくれました。
その後,日本語のクラスを見学しました。
日本語を母語としない外国人が日本語をどのように学んでいるのか,貴重な見学です。
日本語の教科書を開きながら気づいたことをメモしていました。
見学した2クラスで、メンバーがそれぞれ自己紹介しました。
日本語を学ぶ学生さんたちにとって,日本人の高校生が話す言葉は「生きた教材!」ですよね。
授業見学の後,日本で介護職に就くことが決まっている学生さんたちにインタビューをする機会をいただきました。
理事の虫明美喜先生から学生さんの状況とインタビューについてご説明をいただきました。
虫明先生からは,学生さんたちが「日本の若い人と話をするのは初めて!」「私たちの日本語が通じるか心配・・・」と緊張していたことを教えていただきました!(たぶん,6班のメンバーも緊張していましたよね)
学生さんたちと一対一でインタビューする機会をいただきました!
講義や授業見学,インタビューからどのようなことを学んだか。「異文化理解」についてどう考えたか。
今回の豊かな体験を通して,メンバーが学んだことを夏休み明けの「向陵Plearning」(総合的な探究の時間)で振り返り,まとめていく予定です。
インタビュー後の記念撮影!(撮影時のみマスクを外しました!)
アカデミック・インターンシップ【東北福祉大学情報福祉マネジメント学科】
仙台向山高校では2年次に興味関心のあるテーマを深めるために、グループ毎に大学・研究機関を訪問し、研究体験、大学体験をする「アカデミック・インターンシップ」を実施しています。
今年度、2学年普通科160名が34のグループに分かれて活動しています。
こちらでは何回かに分けて、アカデミック・インターンシップの活動の一端をご紹介します。
今回は、「国際関係」(不平等や差別のある世界において求められる支援の内容、日常で貢献できること)をテーマとしている18班の活動をご紹介します。
18班は東北福祉大学総合マネジメント学部情報福祉マネジメント学科の生田目学文教授のもとに伺いました。
生田目先生は向山高校の御卒業(5回生)です!
先生は国際政治学・安全保障学をご専門とし,子どもの貧困問題に取り組んでいらっしゃいます。
講義のテーマは「世界の子どもたちを支援する活動『ストリートチルドレン芸術祭』から『ワールドチルドレン芸術祭』へ」でした。
世界に1億人存在するというストリートチルドレン(路上で暮らす18歳以下の子どもたち)。
子どもたちが描いた絵をカレンダーにすることで,ストリートチルドレンを支援する活動についてお話くださいました。
グループメンバー4人のための特別講義。真剣に聞き入っていました。
講義の後のインタビュータイム。
自分たちのテーマを深めるための質問を生田目先生が受け止め,じっくりと答えてくださいました。
18班の質問の一部をご紹介。
「なぜ戦争が起きるのですか?」「国際関係学を学ぶと将来どのようなことに役立ちますか?」・・・、答は決して一つではない問いです。
生田目先生のお答えは、
「まずはいろいろな角度、いろいろな立場での現状を知る、その上で俯瞰して自分の考えを定めること、これは戦争を考える上でも、近所で起きている出来事を考える上でも同じことです。」
「まず知ること、そして考えること、その上で、どう行動するかです。」さらに続きます。
自分たちの身近なできごとが世界へとつながること。
学問が世界の子どもたちを救う活動へとつながること。貴重な学びでした。
この後、大学施設の見学、生田目先生のゼミの見学もさせていただきました!
アカデミック・インターンシップ【福島大学農学群食農学類】
本校では2年次に興味関心のあるテーマを深めるために,グループ毎に大学・研究機関を訪問し,研究体験,大学体験をする「アカデミック・インターンシップ」を実施しています。
2学年普通科160名が34のグループに分かれて活動しています。
こちらでは何回かに分けて,アカデミック・インターンシップの活動の一端をご紹介します。
2回目は,「食と生物」をテーマとしている27班の活動をご紹介します。
アカデミック・インターンシップでは福島大学農学群食農学類食品科学コースの平修教授のもとに伺いました。
平修教授は向山高校の卒業生(17回生)です!
現代的な農業マシンについてのご紹介,何とトラクターに乗る機会も与えていただきました!
平先生のご講義。「好きな席に座っていいよ!」という平先生のお言葉。広い教室にこんな感じに5人が座りました。
これも大学体験ですね。
講義中,ご自身が現在の研究に至るまでの経緯をお話してくださいました。
自分たちの現在の興味関心がどのように専門研究に繋がっていくのか、大学での学びとは,を考える上で貴重なお話です。
食品(にんじん、なす、えのき、レバー)を用いた実験に参加する機会もいただきました。
学生さんがアシスタントについてくださいました。
使用する食品の量、濃度、ほんの少しの違いによって実験への影響が・・・難しい!
頼りになる学生アシスタントさんたち。
平先生のもとで学ぶ大学生(向山高校の卒業生)との懇談会も設けていただきました!
学生さん(本校卒業生)と一対一で向き合ってお話する時間。
真剣なまなざしで先輩の話に耳を傾け,対話しながら大学での学びについて知る機会となりました。
現在の関心がどのように大学での学びにつながり,大学ではどのように学んでいるのか,考える機会をいただきました。
アカデミック・インターンシップ【東北大学医学部医学系研究科】
本校では高校2年生の夏休みを中心に,「アカデミック・インターンシップ」を実施しています。
生徒の興味関心に応じた大学や研究機関を訪問し,研究活動体験,大学体験をする活動です。
今年は2年生普通科全34グループが,それぞれ7月末~9月末にかけてアカデミック・インターンシップに参加します。
こちらのブログでは,何回かに分けて夏休みに訪問したグループの活動を紹介したいと思います。
第1回目は20班の活動です。東北大医学部医学系研究科生体システム生理学 虫明元教授のもとへ。
20班のメンバーは,「生物・生命」をテーマにグループブックトークに取り組んできました。
最初に,虫明先生のラボにて,脳科学の講義を受講しました。
講義の後に,質問をしている様子です。
「人間はなぜ他の種の生物と共感しようとするのでしょうか?」という自分たちのテーマを深める質問をする様子です。「『共感』をどのように理解しますか?人間同士でも共感は難しく感じることもありますよね。」と虫明先生は「共感」の定義から丁寧に答えてくださいました。
講義の内容についても質問が次々と。先生からの丁寧な答に,熱心に頷きながらメモを取っていました。
つづいて,細胞生理学分野の村田先生のラボへ。
「細胞の電気活動を記録する」実験についての説明をいただいている様子です。
その後,実験室へ。実験の実際に触れる機会を与えていただきました。
「実験はトライアル&エラーです。」とのお言葉が印象に残っています。
広い星陵キャンパスを移動しながら医学部の大きさを体感します。
「スキルスラボ」の見学へ。
こちらは,医学部生の実習をはじめ,医師や医療職の現職研修,実習の場として広く一般にも公開している最新の施設です。
手術室体験。
聴診器を実際につけて,呼吸の音に耳を傾けます。
腹腔鏡手術体験。
説明いただいた後で,実際にトライしてみました。
モニターを見ながら,豆を左から右へ移す体験です!難しい!
グループテーマを深める貴重な体験をさせていただきました。
最後に虫明元教授と医学部1号館にて記念撮影。
夏休み明けの総合的な探究の時間「向陵Plearning」にて,アカデミック・インターンシップでの学びをまとめていきます。