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【卒業生の活躍】岡崎大知さん(ミヤギテレビアナウンサー)

社会で活躍する卒業生をご紹介します!

第1回は、岡崎大知さん(41回生 ミヤギテレビアナウンサー)です!

 入社3年目となる岡崎さんは、アナウンサーとしてニュースや制作番組を担当しています。


Q:岡崎さんが担当する「制作番組」について教えてください。

岡崎さん:自社で企画、取材、編集している番組です。代表的な例が「OH!バンデス」(宮城の地域密着情報番組)。その中で、現在私は「うみの杜にっき」(毎週金曜日)と、「ザキオカ温泉」という二つのコーナーを担当しています。「うみの杜にっき」は入社1年目からリポートを担当させていただき、うみの杜水族館の生き物の魅力や裏側の努力をお伝えしています。

 

Q:ザキオカ温泉」とは何でしょうか?

岡崎さん:タイトルはちょっと変ですが、端的に言うと、温泉の魅力を伝えるコーナーです。温泉が好き、ということもあり、入社1年目でこのコーナーの企画書を出しました。2年目の7月に実現してから1年が経ちましたが、自分で地道に取材先を探して直接交渉し、県内外の温泉を放送で紹介しています。そして、温泉に入らせていただいたお礼に、とでもいうのでしょうか・・・、お話を伺って、掘り下げて出会った「裏側」の努力の部分、素敵な温泉を守り続けていく上での苦労、大変さなども含めて温泉の魅力を丸ごと伝えていきたいと思い、自分なりに工夫を凝らしながら努めています。(ザキオカ温泉【公式】Instagram@zakioka_onsen

Q:アナウンサーを志したきっかけ、経緯を教えてください。

岡崎さん:2011年、小学5年生の時に経験した東日本大震災です。停電による寒さと暗闇の中、ラジオから必死に避難を呼びかけ、情報を伝え続けるアナウンサーの声が聞こえました。“どんな人が聞いているか分からない、もしかしたら誰も聞いていないかもしれない”という状況の中、会ったこともない“誰か”のために尽くす姿に「この人たち、すごいな」と。小学生ながら、憧れや尊敬の念を抱きました。

 

Q:いわば岡崎さんの「原体験」だったかもしれませんね。その後はいかがでしたか?

岡崎さん:その憧れが“目標”に変わったのは中学2年生の時でした。学校行事の合唱コンクールで、クラス紹介などを行う“影アナ”を担当していたのですが、その時に合唱の審査員の方に「声がマイクにのっていて、とても良かった」とお褒めの言葉をかけていただいたんです。不意の出来事で状況がよく理解できませんでしたが、「声の専門家に声を褒めてもらえた」。この事実が中学生の私にとっては途轍もなく嬉しく、大きく心を動かされる“ターニングポイント”になりました。

 

Q:高校時代どうでしたか?

岡崎さん:高校時代にはアナウンサー志望の気持ちが固まっていました。とはいえ、アナウンサーになるための特別な活動はしていません。部活動(ハンドボール)に打ち込み、勉強はとにかく考査前に集中して頑張りました。考査前だけは頑張った、といっても良いかもしれません。試験前1週間は部活が休みになりますよね、本当に集中して勉強しました。考査範囲をしっかりと自分のものにしていくという勉強法です。一回一回のテストに全力で集中し、自分のものにしていくことで、自分の得意・不得意を理解したうえで大学受験に向かっていくことができたと考えています。英語が好きだったこともあり、大阪大学外国語学部に合格し、入学しました。

 

Q:大学生活での変化はありましたか?

岡崎さん:大学ではポルトガル語を専攻しました。海外一人旅もしましたし、ポルトガル留学もしました。好きな勉強をしている、という実感がその先の学びに繋がった気がします。大学でも体育会ハンドボール部で活動をしていました。大学3年生の時にはテレビ局のインターンシップに参加し、その後キー局での「上級インターン」に選ばれたことで少し自信がつき、本採用に臨むことができました。

 

Q:向陵生へのメッセージをお願いします!

岡崎さん:「好奇心を大事に。興味あることを掘り下げ続ければ、どこかで何かしら繋がる」

漠然とし過ぎていてすみません(笑)。私は、高校時代に打ち込んだハンドボール部の活動を大学でも続けました。努力した経験、経験を共有したチームメイトは今でも私を支える財産です。また、好きで続けた英語の勉強は大学での学びに繋がり、大学時代の留学や海外旅行の経験は就活に役立ち、就活での経験が今に活きていたりもします。やりたいことをできる環境は本当に有難く、もちろん様々な制約があって、全てが叶うわけではありません。ただ、その中で自分の純粋な好奇心を持ち続け、できる事を探して少しだけ“工夫を加えてみる”と、これまでとは違ったモノが見えてくるかもしれません。

 

 

★インタビューを終えて~「興味あることを掘り下げ続ければ、どこかで何かしら繋がる」

ありがとうございました。現在、岡崎さんが担当する「ザキオカ温泉」も、まさに好きなこと、やりたいことが繫がり、形を帯びての企画だと思いました。そして、岡崎さんの語る「興味」とは「今、まさに目の前にあること」を指していることに気づき、ハッとさせられました。遠くにある目標(アナウンサー)を心に持ち続けながら、目の前の「興味」に向き合い続けてきたことが岡崎さんの「今」に繋がっているのですね。じっと考え、紡ぎ出した言葉を心地よい声と爽やかな笑顔で、しっかりと聞き手に伝える岡崎さん。岡崎さんの今後のご活躍も楽しみにしています。(インタビュアー 主幹教諭 早坂晴子)