校長あいさつ

 


開校記念日に寄せて

令和6年6月25日 校長 渡邊重夫
 

 本校は、昭和50(1975)年4月に開校しました。開校式及び第1回入学式は4月8日に行われましたが、6月25日に開校記念式典が挙行されたので、この日が本校の開校記念日になりました。なお、校歌はこの式典において発表されました。
 本校開校の背景には仙台市内の人口と高校進学者の増加への対応がありました。開校当初は新築校舎ではなく国立電波高等専門学校の校舎を転用し、仙台市内の県立高校普通科としては初の男女共学校として6クラスでスタートしました。校名については、仙台第四、仙台西、仙台八木山、仙台向陵なども候補に挙がっていたようですが仙台向山に落ち着き、昭和49(1974)年12月の県議会で正式に決定されました。
 開校以降、教育環境の整備が進められ、昭和53(1978)年に新体育館と柔剣道場が、昭和60(1985)年には新校舎と向陵会館、プールが竣工しました。平成6(1994)年には理数科1クラスを設置し、自然科学や数学に興味関心の高い生徒に対する教育環境整備を図りました。また、平成11(1999)年からは、県からの指定を受けて立ち上げた「向陵プラン」を開始しました。これを平成30(2018)年に「向陵Plearning」(総合的な探究の時間)へと深化させ、個人探究とキャリア探究においてより充実した学びへと繋げました。そしてこの「向陵Plearning」は令和6(2024)年6月に、一般社団法人「三菱みらい育成財団」の「心のエンジンを駆動させるプログラム」に新規採択され、年間200万円の助成を3年間受けることになりました。


 以上のように様々な歴史が積み重ねられ、今年の4月で創立49年を迎えました。これまでに47回の卒業式が行われ、この学び舎から巣立った卒業生は11,507名となります。卒業生の皆さま方におかれましては、地元宮城県はもちろんのこと国内外問わず多様なフィールドにおいて活躍されています。
 48回生、49回生、50回生の在校生の皆さん。皆さんには、伝統ある本校での学びを通して、よりよく生きていくために将来社会にどのように関わっていくのかをしっかりと考えてください。本校には「自律」と「和敬」という二つの校訓があります。「自律」とは、他から制約などを受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動することです。「和敬」とは、心を穏やかにして慎み、相手を敬うことです。この二つの校訓をベースとして、高校三年間が生涯の宝となるように一日一日を大切に過ごしてください。長い人生において三年という月日は短いですが、多感な時期の大変貴重な三年間です。仲間と協力して校歌にあるように「身とこころ 珠と育くみ 夢多し 春秋三年」としてください。


 令和7年10月には、東京エレクトロンホール宮城を会場に創立50周年記念式典を挙行します。そこに凜とした華を添えられるよう、令和6年度における在校生の皆さんの教育活動がより一層光り輝くことを期待しています。一人一人が自分の力で未来を切り拓いていけるように、そしてまた50年間受け継がれてきたバトンを次の世代に着実に送り渡せるように、やるべきことやらなければならないことを確認し着実に実行することを祈念します。

 

 

 

 

 

 未来を切り拓く向陵生

令和5年4月3日
  校   長 渡邊 重夫

 

本校ホームページをご覧いただき,ありがとうございます。
令和5年4月3日に着任した校長の 渡邊 重夫 と申します。どうぞよろしくお願いいたします。


(校長先生の同期・向山高校6回生の皆さまからのお花とともに 校長室にて)

 このホームページでは,在校生や保護者の皆様をはじめ,本校への入学を希望している中学生やその保護者の皆様,卒業生や県民の方々に向けて,「向陵生」の学校生活やその活躍など,日々の教育活動の様子をリアルタイムにお伝えし,本校を様々な面から理解していただきたいと思います。 本校は昭和50年に,仙台市内では初めての男女共学,普通科県立高校として開校しました。平成6年には理数科を併設し,県内での普通科と理数科教育をともにリードする学校として歩み続け,今年度で49年目を迎えます。卒業生は1万1千名を越え,県内のみならず全国各地のさまざまな分野で活躍しております。平成10年に県から指定を受け立ち上げた「向陵プラン」を,平成30年に「向陵Plearning(プラーニング)」と深化させ,「テーマと出会い,テーマを深め,テーマを完成する」という,3年間にわたる体系的な探究活動をとおして,生徒に秘められた無限の可能性を開花させ,希望進路の実現を下支えしております。

 本校の校訓「自律・和敬」の精神の下,「自分の言行に責任を持ち相互の敬愛・協力を惜しまない人間を育成する」ことを教育方針に掲げ,知徳体の調和の取れた人間性を育み,豊かな個性と創造性を育てることを教育目標としています。生徒が互いに切磋琢磨しながら,主体性を持って学校生活を送り,一人ひとりが自分の力で未来を切り拓いていけるよう,職員一丸となって日々の教育活動に取り組んでいます。
 我々職員一同,教育目標の具現化を目指しながら,生徒や保護者の皆様,そして県民から信頼される学校づくりを行っていきたいと考えております。今後ともご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。