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教育活動

演劇の専門家による『伊勢物語』アレンジチャレンジ!

本日は,「PLAY ART!せんだい」の演劇の専門家をお招きして、

『伊勢物語』を題材に、皆で劇を作ってみよう!という特別授業を行いました。

対象は、1年生 言語文化の授業(1年2組)

演劇企画集団 London PANDA 劇作&演出の 大河原準介氏

PLAY ART!せんだい の共同代表 及川(大藤)多香子さんは本校卒業生(26回)です。

在学中は吹奏楽部で活躍されました!

最初に、血液型、兄弟の人数、誕生月・・・指定されたお題での仲間集めを。

1年2組は持ち前の明るさで声を掛け合いながら素早く、グループを作っていきます。

雰囲気も和らいだところで、二つに分かれて指定されたお題での無言劇に挑戦!

写真のお題は「文化祭」!

そして,『伊勢物語』「芥川」を自分たちでアレンジし、劇にしてみよう!という「アレンジチャレンジ!」

芥川は先日終了した後期中間考査の試験範囲でした。さて、覚えているでしょうか・・・?

4つのグループに分かれて、アイデアを出し合い、プランを練りました。

大河原さん、及川さんがグループの中に入り、アドバイスをしています。少し行き詰まっていたグループもお二人のアドバイスによって、アイデアが具体的になっていきます。

約15分のプランニングを経て、いよいよ発表!

さて、アレンジし、演じたのはどの場面だったでしょう!

大切な女性を失った男性が・・・「足ずりをして泣けどもかひなし。」の場面を、

「冷蔵庫に入れていた大切なプリンがなくなっていて、地団駄を踏む!」にアレンジした班もありましたよ。

迫真の演劇!

一つの班が終わるごとに大河原さんからコメントをいただき、演技を終えた生徒たちの表情がパッと輝いているのが印象的でした。

あっという間の50分。

最後に大河原さんのお話。

「高校時代は勉強が嫌いだったが、演劇との出会いによって想像することの楽しさを知りました。英語の長文でも、歴史でも『こういう表情だったのだろうか』などと想像することがとても楽しい。皆さんも、いろんなことを想像することで見方が変わる、楽しくすごせると思います。」

想像することで見方が変わる。大切なきっかけをいただいた50分間でした。

本授業は、プロジェクト「演劇的手法を用いた共感性あるコミュニティの醸成」の一環としての授業です。

東北大学大学医学部医学系研究科 虫明元教授、宮城教育大学国語教育 虫明美喜准教授の研究開発プロジェクトの一環として実施していただきました。

 

次年度に向けて勉強中!【教育活動】

向山高校の総合的な探究の時間「向陵plearning」の取組をより良いものに!

という研修を実施しました。

現在、学年末考査期間中。考査が終了し、生徒たちが放課となった後の時間が教職員の学びの時間です。

会場は本校図書館。

第1部は「新書選びワークショップ」

向山高校では1年生の総合的な探究の時間において「新書でブックトーク」を実施しています。

生徒たちが興味やテーマに合った新書を選ぶにはどうすればよいか、という手立ての一つとして

来年度から「点検読書」という取組を組み入れることにしています。

新たな取組を取り入れる前にまずは先生たちが体験!

講師は本校の久保尚子先生。

読書の目的、読書力の段階と今回の「新書選びワークショップ」の意義の解説がありました。

次年度からは1年生だけではなく、2年生以降も新書を用いたブックトーク、リサーチ活動が予定されています。

各テーブルに準備された新書のなかから1冊を選び、手に取ります。

立ち上がり、真剣に選んでいる様子が!

その後、選んだ新書を片手に、所定のワークシートに必要項目を書き込んでいきます。

制限時間は8分間。「筆者が読者につたえたいこと」が書いてある箇所を見つけ、素早く写します・・・。

が、この「探して写す」作業がなかなか困難。四苦八苦しているうちに、あっという間の8分が!

この作業を2冊分行い、終了後、各自が手に取った本の情報をグループ内でシェアしました。

 

第2部は「志願理由を深めるには?」

岩手県立盛岡第一高等学校の梨子田 喬先生を講師にお迎えし、Zoomでお話を伺いました。

 梨子田先生は「探究的に深い志望理由書を作って進学先で学び続ける人になろう」と題し、

これまでのご自身の思いや実践をご紹介くださいました。

将来の学びの「原体験」を面談で引き出すこと。

内発的問題意識を高校生自身から引き出す支援をすること。

われわれにとって貴重な学びの時間となりました。

向山高校の「向陵plearning」は今年度ブラッシュアップ委員会を立ち上げ、新生「向陵plearning」に向けて動こうといています。

梨子田先生のおっしゃる「1・2年生からの『原体験づくり』」を

次年度からの「向陵plearning」では既に取り入れております。

4月から向山高校に入学する皆さん、そして在校生の皆さん、お楽しみに!

 

 

生徒による世界史の授業【教育活動ブログ】

世界史A 1年4組の授業「第一次世界大戦前の世界情勢」

本日の授業担当者は・・・

1年4組の渡邉萌香さんです!

わかりやすいスライドと明快な解説で授業を進めていきます。

「ここはどうですか?〇〇さん」「はい、では次△△さん」次々と指名をしていきます。

前時までのノートやプリント、資料集を確認しながら答えていく級友たち。必死です。

適度な緊張感が漂う授業。

地図に書き入れながら、当時の世界状況を説明していく様子。

写真の左側には世界史の担当者が見守る様子が写っています。

渡邉さん自身が本日の授業内容を完璧に把握し、説明内容や発問、スライドを吟味した上で授業に臨んでいることがよく伝わってきました。

 向山高校の研究テーマは「自立した学習者の育成」。

まさに「自立した学習者」が育っているなぁと実感した授業でした。

(担当者の授業が理想モデルとして機能していること、担当者自身が配慮した上でテーマを与えていること等、教師側にとっても学びのある授業でした。)

 

★授業を担当した渡邉萌香さん(西多賀中出身)のコメント

「授業をやってみたい人はいるか?」という世界史の岩佐敏郎先生の問いかけに自ら申し出ました。担当したのは時間にして20分程度でしたが、スライド作りを含めた準備に6時間かかりました。その上で、1回目はひとりで、2回目は友人の前で、と2回のリハーサルをしました。先生方はふつうに授業をされていますが、これが、その「ふつう」なんだ!と「人に教える難しさ」を実感しました。将来は中学校の社会科の教員になりたいと考えています。これからも機会を見つけて積極的にいろんなことに挑戦していきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

進路講演会【3学年PTA】

第3学年秋季総会にて

「やる気のモト。~受験期の保護者の皆さまと共有したいこと~」と題して,

一般財団法人 学習能力開発財団 理事長 畠山 明 氏に講演をいただきました。

激動の受験期を乗り切る、いわば原動力となる「自己肯定感」について、

自己肯定感を育むために大切なこと、家庭でできる取組は何か・・・心に響くお話をいただきました。

一昨年まで本校のPTA会長をなさっていた畠山先生ならではの向山高校に対する思いや、お子さまの受験時のご体験についてもさりげなくお話いただきました。

受付には講演会を知らせる手作りの素敵なボードが! 

3学年委員長さんをはじめ、学年委員の保護者のみなさま、ありがとうございました。

今回の学年PTAでは、3学年主任より学年概況,進路指導部長から進路指導の現在についての話をいたしました。

 記念撮影。講師の畠山明先生と本校3学年主任と。

オンラインで土曜学習会

夏休み後、9月4日の土曜学習会(1・2年生)はコロナウィルス感染拡大予防のため,

生徒は登校せず,オンライン授業で実施しました。

朝のSHRは各クラス毎にGoogle Meetで実施しました。

時間前から次々と参加する生徒たち。

担任の先生が名前を呼び、生徒が「挙手マーク」を掲げて出欠を確認しました。

チャット(メッセージ)のやりとりで参加を確認する場面もありました。

「画像、音質ともに良好です!」などの生徒からのメッセージもあり、HRは無事に終了しました。

 HRや授業の配信は職員室より。

 

参加状況を見守る担任の姿。

 

SHR後,YouTube限定公開のライブで各教科の動画を配信しました。

チャットで感想や質問を受け付けながらの配信です。

中には「分かりやすかったです」などの感想も。動画の評価をする生徒もいました。

 「これってテスト出ますか?」というチャットでの質問に対し,「試験で全く同じ問題が出る可能性は限りなく0%に近い」と担当者の返答。

 

 双方向に近づけるための配信方法、授業動画の作成等、今後とも試行錯誤しつつ質を高めて行きたいと考えています。

 

 

授業公開週間《ありがとうございました》

7月13日(火)~7月20日(火)の授業公開週間が終了しました。

期間中、例年より多い26名の保護者の皆さまにご来校いただきました。

(学年別では1年生11名、2年生5名、3年生10名でした。)

自由記述のアンケートにもコメントをいただきました。ご紹介いたします。

★このような機会を与えて頂き、どうもありがとうございました。子どもの学校での様子が分かりました。先生方からも声をかけて頂き感謝の気持ちでいっぱいです。家庭でも応援していきたいと思います。ありがとうございました。

★生徒達が生き生きと活動していて素晴らしい思いました。服装も人それぞれ、自由に着こなしていて、華やかな校内がうらやましいです。(制服の高校とは全く雰囲気が違う)楽しそうな高校生活で安心しました。

★教室の後ろから見学できるのかな?と思ってきたら、机がぎっしりと並んでおり、廊下側からしか見学できなかった。残念……

★世界史を見させて頂きました。途中、小テストの用紙を先生から頂いて一緒に解いてみましたが、難しいですね!授業は、みんな楽しそうな雰囲気でした。ありがとうございました。

★3年生最後に授業を見ることができてとても良かったです。ありがとうございました。

★授業中の子ども達はとても真剣で、授業を受ける態度はどの学年も素晴らしいと思いました。暑い夏、私服という点では調整しやすく良いと思いますが、教室の後ろまで机があるので少し窮屈に感じました。個人ロッカーが古く、扉が閉まらなかったり、壊れていたりしたのが気になりました。ロッカー周辺や廊下のゴミも多くあった場所があったのも気になりました。少人数の授業は大変ありがたいです。図書室はとても明るい雰囲気で過ごしやすい場所だと思います。休み時間に明るい挨拶をしてくれた女子生徒さんがいてうれしかったです。高い場所にあるせいか、とても静かで勉強するのには良い場所だと思いました。子ども達も穏やかで明るく、向山高校にして良かったと、今日改めて感じました。

★マイクやPJ(プロジェクター)を利用した授業があり、授業が受けやすい環境であると感じた。

★授業公開日なので、教室のドアを開けてもらいたかったです。。

 

貴重なご意見、ありがとうございました。いただいたご感想、ご意見を励みによりよい教育活動を進めて参りたいと思います。

梅雨明け後の猛暑の日々、エアコン稼働ゆえに戸を閉めているクラスがあったのかと存じます。「戸が閉まっていて参観しづらい」という点については反省させていただき、次回の公開の際に「教室の後の戸を開放して参観しやすい環境づくりをする」よう気をつけたいと思います。

第2回授業公開週間は 10月11日(月)~10月15日(金)の予定です。

最後にこの期間の放課後の校内の様子を。

職員室前の勉強スペースにて。猛暑のなか、部活動や進路の話し合いをする姿が見られます。

進路実現に向け、集中して勉強する3年生の姿。

自学自習スペース「マナヴィラ(冷房完備)」にて。

「立って勉強する方が集中できます。」と高い机で勉強する姿も・・・。

個別に区切られた机で勉強しています。

マナヴィラの窓の向こうには涼やかな緑の木々が。

授業の一コマ(地理B)

コロナ禍の授業ではありますが,体験的な学習は知識欲を育み,探究的な学習意欲の向上につながります。オンライン授業もあった昨年度,対面授業の良さを改めて確認できた授業を紹介します。

 

①蚕の飼育から養蚕業を考える

地形図の地図記号から桑畑の記号が消えるなか,昔の日本の基幹産業であった養蚕業についても,絹織物が蚕の繭から作られていることも,教科書からの知識しかない生徒たちがほとんどです。

授業では蚕の飼育キットを取り寄せ,飼育から繭の観察,生糸の取り出しまで一貫して体験できました。

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に成長する蚕。エサは桑の葉を加工した特殊なソーセージ?です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなきれいに繭になりました。そのまま何が出てくるのか観察することもできましたが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

繭を茹でて生糸を取り出します。すっと1本の糸が伸びてくる様に「おぉ~」という声が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一つの繭から何mの糸が取り出せるのかチャレンジです。

 

②ヤシの実の使い道は?

熱帯気候を学習する際には必ず写真が出てくるココヤシ。ココヤシから搾油されるヤシ油は石鹸や洗剤,ショートニングなど多様に使われており,油ヤシから搾油されるパーム油と共に熱帯を代表する植物性油脂です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ココヤシの繊維は乾燥させて燃料などに使われます。身の中にはヤシジュースと胚乳(コプラ)が見えました。

授業では世界の植物性油脂の生産が増加している背景と問題点について考察することができました。

 

 

 

 

 

 

 

図書館をご紹介します

訪れるたびに新しいコーナーや、楽しい企画が次々と!

本校図書館をご紹介します。

夏休みのある日の図書館。勉強したり、本を読んだりする向陵生の姿。

 

写真手前、パッと人目をひくコーナーが。ボードには「SHARE BOOK~あなただけの物語の扉を開こう~」の文字。

さらに近寄って見ると・・・。楽しそうです。

手作り感があり、かつハイクオリティーなポップの数々。図書委員、本校生徒の手作りです。

つい、手にとってみたくなります。そして、コーナー正面には「展示本すべて貸出OKです!」のメッセージも。

今年になって新設された本の検索コーナー。

そして、新たにリラックスコーナーもできていました。

 ◆本校図書館司書にインタビューしました。

Q:新たに検索コーナーが設置されたり、リラックスコーナーがあったり、生徒手作りのポップが楽しそうだったり・・・と、訪れるたびに新しい魅力が増している図書館ですが・・・、何か「ねらい」はありますか?

A:生徒の皆さんには、情報センターとしての図書館の利用を身につけて欲しいと考えています。インターネット上には、本にはない最新の情報が溢れていますので、ついついインターネットの情報で充分だと思っている人も多いと思います。でも、ネット上の情報は、常に次から次へと流れており、玉石混交で内容も部分的かつ、断片的であったりします。それに対して、本からはまとまった専門的な情報や著者の考えなどを具体的に知ることができます。インターネットで得た情報に興味を持ったら、次には本(や新聞・雑誌)でより深く調べてもらえればと思います。図書館の生徒用の蔵書検索システムはそのために設置しました。向陵生の皆さんには是非、メディアに応じた特徴を知り、情報を見極めるスキルを身につけて欲しい、と考えています。

                     (図書館入口右側。新着図書、小論文参考図書の棚)

Q:さまざまな情報メディアがある現在、本を読む意義は何でしょう?

A:本を読むことで、考えてもみなかった他者の意見、考え方の存在を知ることができます。物語やノンフィクションを自身が経験したことがない立場になって読むことは、異なる人生の疑似体験となり、想像力、相手を慮る力を得、人間的な幅が広がると思います。

Q:図書館は訪れるたびに魅力が増しています。リラックスコーナーがあったり、生徒手作りのポップが楽しそうだったり・・・、とワクワクする空間作りをされていますね。
A:基本的に読書は自由なものです。まずは、楽しさ、面白さを知るきっかけの場になって欲しいと考えています。

                (図書館前の廊下。小論文資料案内)

「情報センター」としての図書館は、扉を開ける前から始まっています。図書館前の廊下には、思わず立ち止まりたくなる展示や掲示が。新聞記事の掲示コーナーもあります。

授業とコラボ企画も。国語の授業で課題となったレポートの原画展です。


レポートの素材となった夏目漱石、宮沢賢治の書籍も紹介されています。もちろん貸出可能です。

夏休み後、1学年の向陵plearningにおいて、いよいよ「ビブリオバトル」が始まります。図書館の前を通り、眺めて、見て、そして扉を開けて・・・、多くの向陵生が、読む喜び、知る楽しさを実感できることを願っています。