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アカデミック・インターンシップ【東北多文化アカデミー】

仙台向山高校では2年次に興味関心のあるテーマを深めるために、グループ毎に大学・研究機関を訪問し、研究体験、大学体験をする「アカデミック・インターンシップ」を実施しています。

今年度、2学年普通科160名が34のグループに分かれて活動しています。

こちらでは何回かに分けて、アカデミック・インターンシップの活動の一端をご紹介します。

今回は、「異文化理解」をテーマとしている6班の活動をご紹介します。

6班は,東北多文化アカデミーを訪問しました。

東北多文化アカデミーは,留学生の受け入れ事業,外国人の日本語教育,文化交流事業,就職支援事業,翻訳事業を通して国際交流を推進している一般財団法人です。

最初に,代表理事の押谷祐子先生の特別講義を受講しました。

押谷先生は6班のメンバー4人一人ずつの名前,出身地,それぞれの異文化体験を丁寧にインタビューされました。

例えば,「既に出来上がっている集団に入る,いわば『アウェイ』な体験をしたことはありますか?」との質問。「言いたくないことは言わなくていいですよ」と時々確認されながら,メンバーひとりひとりとやりとりされながら,

「異文化理解とは,身近なことの相似形なんです。自分や身の周りで起きていることと必ず似た経験があることを思うことで世界が広がるのですよ。」

とお話されます。

「『国際』と『多文化』の違いは何でしょう?」と押谷先生がメンバーに問いかけます。

6班のメンバーは,ひとりずつ自分の考えを話しました。

「正解はありません。生まれたこの国、この文化をどうしていきたいのか。どういう社会に進むことになるのかな、と考えることは皆さんの世代なのですよ。」と押谷先生。

分かりやすい言葉と具体的な例で,「国際」と「多文化」の定義をお話しになった後,

「どうですか?恐ろしい?それともワクワク?どういう風にしたい?」と問いかけられました。

メンバーはそれぞれ何を思ったでしょうか。

日本語を学ぶパキスタン人の学生さんが登場!

現在の学生生活の中で,大切な祈りをいつ,どのように行っているのかを話してくれました。

 その後,日本語のクラスを見学しました。

日本語を母語としない外国人が日本語をどのように学んでいるのか,貴重な見学です。

日本語の教科書を開きながら気づいたことをメモしていました。

見学した2クラスで、メンバーがそれぞれ自己紹介しました。

日本語を学ぶ学生さんたちにとって,日本人の高校生が話す言葉は「生きた教材!」ですよね。

授業見学の後,日本で介護職に就くことが決まっている学生さんたちにインタビューをする機会をいただきました。

理事の虫明美喜先生から学生さんの状況とインタビューについてご説明をいただきました。

虫明先生からは,学生さんたちが「日本の若い人と話をするのは初めて!」「私たちの日本語が通じるか心配・・・」と緊張していたことを教えていただきました!(たぶん,6班のメンバーも緊張していましたよね)

 

学生さんたちと一対一でインタビューする機会をいただきました!

 

講義や授業見学,インタビューからどのようなことを学んだか。「異文化理解」についてどう考えたか。

今回の豊かな体験を通して,メンバーが学んだことを夏休み明けの「向陵Plearning」(総合的な探究の時間)で振り返り,まとめていく予定です。

 インタビュー後の記念撮影!(撮影時のみマスクを外しました!)