2学年・SDGs学習会【向陵Plearning】
東北大学大学院医学系研究科 虫明 元教授,宮城教育大学 虫明美喜客員准教授のお二人を講師としてお招きし、「SDGs学習会」を開催しました!
テーマは「孤立・孤独防止とSDGsとコミュニケーション教育」です。
会場は本校体育館。2学年の総合的な探究の時間「向陵Plearning(プラーニング)」の時間です。
虫明元先生のご専門は脳神経科学、虫明美喜先生は日本語教育,多文化共生教育,文語文教育です。
お二人は,現在,JST戦略的な研究開発の推進・SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム『演劇的手法を用いた共感性あるコミュニティの醸成による孤立・孤独防止事業』に取り組んでいらっしゃいます。
脳科学の知見に基づき,演劇的手法を用いての人材育成,共感的コミュニティを醸成を図ること,そして社会的孤立・孤独を生まない社会を目指したプロジェクトです。
今回は,脳科学とコミュニケーションとの関係,SDGsがどう関わるか,なぜ「演劇的手法」がコミュニケーションのスキルを高めるのか、というお話をいただきました。
真剣に聞き入っています!スライド、資料を見つめつつ。
ご講義の後は,「応用演劇の手法」を用いたグループワークです!
今回は「リテル」に挑戦しました。
一人のお話(ストーリー)を,聞いていたもう一人が再現するものです。まずはお二人が実演!
元先生が,最近体験したできごとを話され,美喜先生が「彼は~しました。」と少し,客観的に再現されます。
すっかりそのままではなく,少し客観的に捉えなおした形で再現することがポイントです!
さぁ、それでは4人一組でやってみましょう!
講師のお二人もそれぞれ,中に入って耳を傾けていらっしゃいました。
自分の話が友人によってその場で再現されることは、受容感と承認感、友人・自分双方の発見にもつながるようです。
最後に,質疑応答の時間。
松木美紅さん「1年生の時に行った寸劇の授業にはどのような効果があるのでしょうか?」
(昨年,お二人は言語文化の授業で演劇的手法を用いたワークショップを開催されました。)
小田夏映さん「対面と非対面(オンライン等)のコミュニケーションはどのような違いがあるのでしょうか?」
それぞれの質問にじっくりと丁寧に答えていただきました。
最後に生徒代表のあいさつをした高田圭吾さん。
虫明元先生,美喜先生のお二人が取り組まれている「応用演劇の手法を取り入れた対人活動と講義をブレンドした新しい授業形態」は受講した東北大,宮教大の学生さんを中心に,現在大学の外にも活動の輪が広がっています。
今回の学習会は,身近な人と人とのつながり,共感すること,受け入れることが世界の「環境と人間社会に関わる開発目標(SDGs)」に繋がることを知った貴重な学びの時間となりました。
★講師のお二人には昨年度2年生(現3年生)のアカデミック・インターンシップでもお世話になりました。
虫明元先生の東北大学医学部研究室でのアカデミック・インターンシップ
虫明美喜先生が理事をされている東北多文化アカデミーでのアカデミック・インターンシップ