ブログ

アカデミック・インターンシップ【東北メディカルメガバンク機構】

「医学」をテーマにしている2年生4名が、東北大学メディカルメガバンク機構(医学部星陵キャンパス内) 予防医学・疫学部門 小児発達学分野 小林朋子准教授(小児科医)を訪問しました。

小林先生は、医学部生の教育、「コホート研究」「ゲノム医学普及啓発研究」の研究、そして週に一度、小児科学、小児神経学の指導医、専門医として大学病院で診療を担当されています。

 

 最初に小林先生の講義を受講しました。

ご自身が取り組んでいらっしゃる「ゲノム医学普及啓発活動」について分かりやすく説明してくださいました。

個別化医療、個別化予防を可能にする「ゲノム医療」を効果的に行うためには、一般の人々がゲノム医療に対する正しい知識を持つことが必要です。

小林先生は「子どもに興味を持ってもらえるような教材、プログラムを通して早いうちから関心を持ってもらいたい」と初等教育分野での教材開発、教育普及を実践され、文部科学大臣賞を受賞されています。

 真剣に講義に参加する4人。医学を志すメンバーです。

講義後はメディカルメガバンク機構の研究施設見学ツアーに参加しました。

この日はちょうど東北大学オープンキャンパスの日。各施設の専門の先生方からの説明の機会に恵まれました!

巨大なゲノム情報を扱うコンピュータ、タンク、機器見学を巡るツアーでした。医学、工学、情報学等、複数の分野が支え合って東北メディカルメガバンク機構という組織が形成されていることを実感することができました。

続いて、小林先生へのインタビューの時間。4人は自分たちの学びを深めるためのインタビュー項目を準備していました。

現在多くのクリニックで行われている染色体異常を調べる『出生前診断(NIPT)』に関する問題点を共有し、一般の人々の「遺伝リテラシー」を上げることの重要性を実感する機会となりました。

また、小林先生の講義の学びを通して深まった疑問をその場で問う機会に恵まれました。

続いて、小林先生からの課題「中等教育で知っておきたい医学知識」を発表しました。4人は現在の性教育のあり方を変える必要があることをスライドを用いて丁寧に説明しました。

小林先生との意見交換により、対話的に中学、高校での「性」とくに女性の生理の扱いについて、考えを深めることができました。医学と、高校生の学びとが交流する貴重な時間となりました。

(小林先生の白衣には『アンパンマン』の刺繍が!)

最後に子どもの健康調査を行う部屋「子どもけんこうスクエア」を見学しました。

最後に記念撮影を。小林朋子先生、充実した学びの機会をありがとうございました。