向陵Plearning【総合的な探究の時間】
1学年普通科ベストブックトーカー決定
1学年で行ってきたブックトークも先日クライマックスを迎えました。
自分たちの興味を持ったテーマに沿って,2冊の本を関連付けて紹介していく取り組み。知りたいことを自ら調べていくという点で大学等で何をしていきたいかを考えるきっかけにしてほしいという意図があります。
まずはグループでの発表で1人選出され, ↓
クラス発表でクラスの代表を決定しました(12月中旬)↓
そして先日(1月17日)に行われたベストブックトーカー決定戦。5名のブックトーカーが緊張しながら自分の発表の順番を待っています。↓
1人目は千葉さんの発表です。「『良い』『悪い』とは何か」というテーマで発表してくれました。自分で絶対に正しいと思ったことであっても,他人にとってそれが正しいとは限らない。善悪の判断は安易に考えず多角的に考える視点が必要だという主張に非常に考えさせられました。
2人目は伊東さん。「知ってほしい教育術」というテーマで発表してくれました。自身を育ててくれた両親への感謝の思いから,子育てについて考えたいという理由でテーマを設定したそうです。保護者の子どもへの適切な声がけなど具体的な内容が豊富で聞く側も将来をイメージしながら聞いていたようです。
3人目は赤堀さん。テーマは「心と生活の安定」。自身の睡眠に対する困り感から悩んだことからテーマを設定したそうです。ディスカッションタイムでは,オススメの睡眠法について聞かれ,「生活を安定することが大事だと思う」と非常に具体的な返答をしていたのが印象的でした。
4人目は松藤さん。「New life style」というテーマで発表しました。時代の変化に合わせてこれまで当たり前とされることが当たり前ではなくなっており,どのような生き方を選ぶのかということを女性としての視点も交えて説明してくれました。
質問の様子。
最後は渡邉さん。テーマは「なぜ人は他人を傷つける?」です。不登校の要因のひとつである「いじめ」について,自分たちができる対策について考えるため,加害者・被害者双方の視点から考察したいという動機から話が始まり,印象に残る一節を抜き出して,自分の体験談を交えて的確に聴衆に訴えていきました。
さて,肝心のベストブックトーカーですが,聴衆の拍手の大きさで判断する予定でしたが,どうしても2名の拍手の大きさが比較できず,伊東さんと渡邉さんの2名同時優勝という形になりました。レベルの高い争いに,賞状等が準備できず,後日行われた学年レクレーションで表彰が行われました。
2,3月はこれらの活動を基にグループに分かれて探究活動が行われます。この経験を活かし,興味関心を深めていって下さい。
1学年「ブックトーク」クラス代表決定!【向陵Plearning】
1年生の総合的な探究の時間「向陵Plearning」では6回シリーズで「ブックトーク」に取り組んでいます。
興味関心のある分野の「新書」を2冊以上を読み、ひとつのテーマのもとで紹介していきます。構想メモ作成、発表練習を経て、前回は全員が小グループ内で発表。
本日は、グループの代表が発表し、クラスのベストブックトーカーを決定する日。
司会進行はクラスの向陵プラーニング委員が担当します。
2冊の新書を示しながら、自分のテーマと本の内容を関連づけて紹介していきます。
制限時間は一人5分。自分のテーマ設定の理由、さらにSDGsとの関連を話していきます。
上の写真の松藤梨那さん(2組)のテーマは「New life style」。「私たちは祖父母の世代と同じような生き方はできない」「私たちの世代は分岐点にいる」とテーマの意味を話した上で、2冊の新書を紹介しました。人生において賢い取捨選択をするためには社会を知ること・学ぶことが必要、意志を持って主張をすることが大切、と本を通して自身が学んだことをクラスメートにしっかりと伝えていました。皆、真剣に聞き入っています。
5分間の発表の後は、2分間のディスカッションタイム。各クラスとも活発な質疑応答が行われていました。
本日は、各クラスの「ベストブックトーカー」が決定しました。
さらに、今回は、前回欠席者が一つの教室に集まり、「欠席者復活戦」の実施も。
「欠席者復活ブックトーク戦!」でも代表が一人選ばれました。
年が明けた1月中旬、各クラスの代表者による「学年ベストブックトーカー決定戦」が行われる予定です。欠席者の代表も参加します!
Personal Research中間発表【総合的な探究の時間ブログ】
2年生の向陵plearning(総合的な探究の時間)では,4月から「Personal・Research」に取り組んできました。
「Personal Research(パーソナル・リサーチ)」とは,向陵生ひとりひとりが興味・関心のあるテーマを探究していく活動,個人探究です。
2年生はこれまで,「Personal Research」として,3つの取組をしました。
自分の興味・関心のある分野の新書2冊以上を一つのテーマのもとに紹介。新書探し,複数の新書を読み,テーマ設定をし,構想メモを作成し,プレゼンする活動。
興味・関心の近い同士でグループを組み,グループテーマを決定。グループーマに基づく新書(専門書)を各自が読み,持ち寄り,テーマ設定をし,構想メモを作成し,プレゼンする活動。協働で作り上げるブックトーク。
3.アカデミック・インターンシップ(校内通称:AI)
グループテーマを深めることを目的に,大学,研究機関を訪問し,研究活動,実験参加,講義受講,インタビューを行う。
★アカデミック・インターンシップの記事はこちら→1 2 3 4 5
そして,夏休み明けに,グループ毎に「テーマがどこまで深まったか」をまとめ,中間発表会を行いました!
今回は2年生の「Personal Research中間発表会」(9月27日実施)の様子をお伝えします!
中間発表会の会場は体育館!1組~4組、約160名の前で,34のグループが中間発表をしました。
グループのテーマが「ブックトーク」「アカデミック・インターンシップ」を経て,どこまで深まったか。
発表時間は,ひと班4分!
中間発表の運営は,向陵Plearning委員のみなさん。自らも発表者でありながら,掲示,進行を担当しました。
機器のトラブルも発生した時にも,素早く対応してくれました!
全部で34班!発表は続きます。
制限時間は厳密に守ろう、ということで「4分」で「はい、終わりです。ありがとうございました。」と強制終了・・・。
審査用紙に審査を進めながら,真剣に聞いています。
上の写真は順番待ちの班。「緊張するー!」「わぁ、迫ってきた」と緊張感が高まっている様子でした!
学年全体の前で,ステージの上に立ち,発表する機会は貴重な体験です。
この「中間発表会」は4校時,5校時,6校時,7校時と4時間(50分×4)かけて行われました。
長い時間だったにもかかわらず,皆終始真剣でした。
プレゼンする立場,聞く立場,審査する立場,4時間の中間発表会は真剣な雰囲気のなかで終了しました!
発表会の最後,Formsによる記名投票を実施。
2年生普通科参加者全員(先生たちも投票)の投票の結果,5班が全校学習発表会「向陵オープンセミナー」で発表することが決まりました。
【結果】
★1位:34班「歴史学ってなんだろう?」
★2位:6班「異文化理解のすすめ」
★3位:21班「環境問題の現状と未来~緩和と適応」
★4位:16班「経済学のすゝめ~こんなとこまで経済学」
★5位:29班「薬学における副作用・副反応について」
全校学習発表会「向陵オープンセミナー」は11月2日(水)東北大学川内萩ホールで行います。
アカデミック・インターンシップ【東北大学文学部】
仙台向山高校では2年次に興味関心のあるテーマを深めるために、グループ毎に大学・研究機関を訪問し、研究体験、大学体験をする「アカデミック・インターンシップ」を実施しています。
今年度、2学年普通科160名が34のグループに分かれて活動しています。
こちらでは何回かに分けて、アカデミック・インターンシップの活動の一端をご紹介します。
今回は、「文学」をテーマとしている2班の活動をご紹介します。
2班は,東北大学文学部日本文学研究室 横溝 博教授を訪問しました。
研究室,そして大学院生の研究の様子も見学した後、横溝教授の特別講義を受講しました。
自分たちが今使っている古典の教科書のテキストは時代や写本によって異なっていること、
物語の作者名は分からないものの方が多く、『源氏物語』のように作者名が残っている方が不思議であること、
平安時代の失われた物語「散逸文学」について・・・、
高校の古典の授業では知り得ない内容を資料を用いて分かりやすくお話くださいました。
グループのメンバーは興味津々。熱心に耳を傾けていました。
午後からは,横溝教授のご案内で東北大学附属図書館の見学をしました。
当日は,夏休みを目前に控えたたくさんの東北大生がレポート課題に取り組んだり、研究を進めたり、と熱心に勉強している姿が見られました。
横溝教授は2時間かけて図書館全体を丁寧にご案内くださいました。
グループのメンバーが興味を示した本をその場で開いてのご説明!
専門の研究者と一緒に文献探索!貴重な経験をさせていただきました。
普段は入ることができない地下の書庫も見学しました。
東北大学附属図書館入り口にて記念撮影。
アカデミック・インターンシップ【東北多文化アカデミー】
仙台向山高校では2年次に興味関心のあるテーマを深めるために、グループ毎に大学・研究機関を訪問し、研究体験、大学体験をする「アカデミック・インターンシップ」を実施しています。
今年度、2学年普通科160名が34のグループに分かれて活動しています。
こちらでは何回かに分けて、アカデミック・インターンシップの活動の一端をご紹介します。
今回は、「異文化理解」をテーマとしている6班の活動をご紹介します。
6班は,東北多文化アカデミーを訪問しました。
東北多文化アカデミーは,留学生の受け入れ事業,外国人の日本語教育,文化交流事業,就職支援事業,翻訳事業を通して国際交流を推進している一般財団法人です。
最初に,代表理事の押谷祐子先生の特別講義を受講しました。
押谷先生は6班のメンバー4人一人ずつの名前,出身地,それぞれの異文化体験を丁寧にインタビューされました。
例えば,「既に出来上がっている集団に入る,いわば『アウェイ』な体験をしたことはありますか?」との質問。「言いたくないことは言わなくていいですよ」と時々確認されながら,メンバーひとりひとりとやりとりされながら,
「異文化理解とは,身近なことの相似形なんです。自分や身の周りで起きていることと必ず似た経験があることを思うことで世界が広がるのですよ。」
とお話されます。
「『国際』と『多文化』の違いは何でしょう?」と押谷先生がメンバーに問いかけます。
6班のメンバーは,ひとりずつ自分の考えを話しました。
「正解はありません。生まれたこの国、この文化をどうしていきたいのか。どういう社会に進むことになるのかな、と考えることは皆さんの世代なのですよ。」と押谷先生。
分かりやすい言葉と具体的な例で,「国際」と「多文化」の定義をお話しになった後,
「どうですか?恐ろしい?それともワクワク?どういう風にしたい?」と問いかけられました。
メンバーはそれぞれ何を思ったでしょうか。
日本語を学ぶパキスタン人の学生さんが登場!
現在の学生生活の中で,大切な祈りをいつ,どのように行っているのかを話してくれました。
その後,日本語のクラスを見学しました。
日本語を母語としない外国人が日本語をどのように学んでいるのか,貴重な見学です。
日本語の教科書を開きながら気づいたことをメモしていました。
見学した2クラスで、メンバーがそれぞれ自己紹介しました。
日本語を学ぶ学生さんたちにとって,日本人の高校生が話す言葉は「生きた教材!」ですよね。
授業見学の後,日本で介護職に就くことが決まっている学生さんたちにインタビューをする機会をいただきました。
理事の虫明美喜先生から学生さんの状況とインタビューについてご説明をいただきました。
虫明先生からは,学生さんたちが「日本の若い人と話をするのは初めて!」「私たちの日本語が通じるか心配・・・」と緊張していたことを教えていただきました!(たぶん,6班のメンバーも緊張していましたよね)
学生さんたちと一対一でインタビューする機会をいただきました!
講義や授業見学,インタビューからどのようなことを学んだか。「異文化理解」についてどう考えたか。
今回の豊かな体験を通して,メンバーが学んだことを夏休み明けの「向陵Plearning」(総合的な探究の時間)で振り返り,まとめていく予定です。
インタビュー後の記念撮影!(撮影時のみマスクを外しました!)