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向陵Plearning【総合的な探究の時間】

卒業生講師による「パーソナル・プレゼンテーション」ガイダンス【向陵Plearning】

3月最後の授業日。

3年生の夏休み前までに取り組む「パーソナル・プレゼンテーション」(個人探究・個人発表)のガイダンスがありました。

これまでグループ単位で取り組んだ「向陵Research」「課題研究(理数科)」をもとに、個人のテーマを追究する活動です。本校の探究学習の最後のまとめ活動として、3年生全員がスライドを作成し、発表を行います。

 

ガイダンス講師としてお迎えしたのは、今春卒業したばかりの多田悠吏さん。

 

多田さんは、自身がどのように個人探究のテーマを設定し、取り組んだかを話してくれました。

スライドも説明もわかりやすい!

皆、真剣に聞き入っています。

 

 

理数科を卒業した多田さんは、1年生の時、ビブリオバトル学年チャンプとなり、県大会に出場しました。

3年生の「パーソナル・プレゼンテーション(個人探究発表)」ではクラス代表となり、宮城野高校「ゼミフェス」(全校探究発表会)にゲスト発表者として参加しました。

発表タイトルは「なぜ男性の家庭科教員は少ないのか。」

その後、11月に宮城県家庭科教育研究会主催の研究会で、県内の家庭科の先生方を前に発表する機会をいただきました。

4月からは家庭科の教員への第一歩として、東京学芸大学(B類 家庭コース)に進学します。

 

多田さんの活動について、3月31日(月)の『河北新報』朝刊で紹介されました。

 

 

向陵Research個人レポート表彰!【向陵Plearning】

2年生(普通科)の探究活動「向陵Research(リサーチ)」の集大成、個人レポートの表彰式が行われました。

これまでの向陵Research(探究活動)を経て、自分自身の興味関心(テーマ)がどのように変容したかをまとめたレポートです。2年生普通科160名が取り組みました。

7,200字(A4用紙5枚)以上、400字詰原稿用紙にすると18枚の内容です。

 

講評と表彰式が行われました。

渡邊重夫校長先生より

「向陵Researchの各活動(ブックトーク、アカデミックインターンシップ)にテーマを見出しているもの、一貫した視点が読み取れるもの、そして、将来『テーマに対して自分がどう関わりたいのか』が伝わるレポートを選出しました。」と校長先生のご講評。

 

 

 

最優秀賞 

秋山雄大さん「歴史が現代社会に与える影響」

【評】「なぜ歴史を学ぶのか」という自身の疑問をテーマの出発点に据え、丁寧に追究している。向陵プラーニングの各活動に目的を持って取り組み、丁寧な分析・考察を重ねてテーマを繋いでいる点を評価したい。今後の自身の課題も明確で、テーマをもとに未来への一歩を進める姿勢が見られる。

 

優秀賞 

立花成実さん「医療業界での社会問題がもたらす影響と対策」

【評】向陵リサーチ以前のテーマ探究、向陵リサーチ各活動を通して変容する自身の興味関心の所在が内省的に記されている。各活動を経て深化したテーマを未来への具体的目標に繋げている点を評価したい。

 

優秀賞 

高澤向希さん「放射線と医療~見えない力で病気と未来を『照らす』医療の新時代」

【評】もともと興味を抱いていたテーマ「放射線と医療」が各活動を経てどのように変容したのかを視点を変えつつ具体的に考察している点に優れている。自身のテーマを将来に向けて客観的に貫き、繋いでいる点を評価したい。

 

3名の優秀作品については、職員室と進路室の間の廊下「向陵プラーニング掲示コーナー」に掲示・紹介しています!

 

 

 

 

「落語講座」【放課後ゼミ】

卒業生落語家 春風亭与いち氏(高40回)を講師に「放課後ゼミ・落語講座」を開催しました!

向山高校「放課後ゼミ」は向陵Plearningの一環、希望者を対象とした「人とつながり、学びを深める」時間です。

その道のプロの方を講師に、本物に触れる体験を大切にしています。

与いち氏による「落語講座」はまるで落語の「まくら」を楽しんでいるかのごとく進んでいきました。

・落語家はなぜ座っているのか。

・ここが分かれ目!「落語家」プロと素人との違い。

・「まくら」の効用。

・落語は野球の打線だ!

落語家がその日の演目をいつ、どのように決めるのか、という話には皆驚いていたようです。

実演とともに落語の「なるほど!」を共有する楽しい時間となりました。

 落語への理解が深まったところで、与いち氏の落語を。

演目は

「桃太郎」

「竹の水仙」

でした!

質疑応答コーナーでは、「どんなふうに新しい演目を身につけるのか?」「うけなかったことはあるか?」など様々な質問が。

終了後は、「どうしたら噛まずに話せるか」「表情豊かに接するためのコツを知りたい」など個人的に与いち氏に相談する場面も見られました。

 終了後はこんな楽しい撮影コーナーも!

 【生徒の感想より】

☆落語に入るまでのトークが自然で「いつの間にか話に入ってる?!」となることが多々あり凄くひきこまれました。とても面白かったです。

☆今回の落語講座で本物の落語というものを知ることができました。いつも日曜日に笑点を見ている影響で笑点=落語という印象が付いていましたが、いざ本物の落語を見ると、違う面白さがありました。

☆勉強の息抜きに気まぐれで見に行きましたがゲラゲラ笑って、ちょっと落語のことも勉強してとても楽しい時間でした!(受験を間近に控えた3年生)

「講座」も「高座」の一部、「まくら」だったなぁ・・・と後で振り返って「やられた!」とふと笑ってしまう。

そんな落語講座でした!

与いち氏による「落語講座」次回は2月半ばの予定です。

春風亭与いち氏【公式ホームページより】

1998年4月5日生まれ
2017年3月、春風亭一之輔に入門。
翌年1月21日より前座となる。前座名『与いち』。
2021年3月1日より二ツ目昇進。

出囃子:八木山ベニーランド

 

SDGs学習会~外務省「高校講座」

向陵Plearning「SDGs学習会」は、向陵生が地球市民としての視野を広げ、持続可能な社会への貢献を考える機会となることを目的に毎年1回2年生対象に実施しています。

今年は、外務省主催の「高校講座」実施校に選ばれ、外務省職員の方から直接、国際理解や外交官の職務についてのお話を伺う機会を得ることができました!

外務省国際報道官室の岩渕系さんが講師として来校されました。


講師の岩渕先生は、外務省に入省後、ドイツ語専門職として在ドイツ日本大使館や外務省中・東欧課でドイツを担当、その後、文化・広報分野の経験を重ねられ、スポーツ庁や国際報道官室で国際協力や取材支援に従事されています。

冒頭、岩渕先生が話されたドイツ語に聞き入る生徒たち。その後、岩渕先生による実践ドイツ語講座「ハロー Hallo!」「ダンケ Danke!」(二語)も開催されました!

仙台ご出身の岩渕先生が、大学入学後、ドイツ留学をきっかけに国際的な仕事に関心を持たれたこと、赴任国での具体的な経験談を交えたお話、現在のお仕事内容に触れたことにより、国際情勢や外交問題を身近に感じる機会となりました。

 

質問コーナーでも、様々な質問が!

 「仕事をする上で嬉しかったことは何ですか。」「仕事で外国語はどのぐらい使いますか?」「時の政権によって仕事の進めやすさはありますか?」といったお仕事に関する質問から、「日本とドイツのソーセージ、どちらがおいしいですか?」「ドイツのサッカーチームで好きなチームは?」という興味深い質問まで・・・。

どの質問にも丁寧に答えていただいた岩渕先生に感謝!

 

全体での講演会終了後、場所を多目的室に移し、希望者対象の座談会を開催しました。

全学年からの希望者が集い、外務省のお仕事内容、留学について、語学の学習について、など次々と出る質問に、ここでも丁寧に答えていただきました。

参加者の一人は、座談会終了後「自分が将来取り組みたい、と思っていることは、外務省の仕事内容と重なっていることがわかった。外務省を目指してみたい!」と熱く語ってくれました。

講演会で岩渕先生から送られたことば「周りの人の経験を聞く」「トライ&エラー」はまさに、これから将来に向けて歩を進める向陵生を支えるエールとなることでしょう!

まさに、外務省のお仕事内容や国際的な課題への関心を深めるだけでなく、自らの行動にどのように繋げていくかを考えるきっかけをいただきました。

 ★参加生徒の感想より(一部抜粋)
・外務省の講話を通じて、国益を守る外交の重要性や外務省の具体的な仕事内容について学び、大変貴重な経験になりました。要人往来や日本文化の紹介、条約の作成など多岐にわたる業務内容や、日本と海外を約6年ごとに行き来する働き方を知り、魅力を感じました。また、仕事で英語を使う機会が思ったより少ないことに驚きました。今後はトライアンドエラーを恐れず、周りの意見も取り入れながら、自分にとって後悔のない大学選びを進めたいと思います。

 

・外務省についての具体的な仕事内容を知る前は、政治的で堅いイメージを持っていましたが、文化交流や外国人ジャーナリストの招待を通じて対日理解を深める業務があると知り、印象が大きく変わりました。また、友達づくりに似た人間関係の構築が必要な仕事だと感じ、自分にも向いている部分があるかもしれないと思いました。今後は迷ったときには自ら調べ、周りの意見を聞きつつ、失敗を恐れず挑戦を重ね、将来に向けた選択をしていきたいです。 

 

 

アカデミック・インターンシップ【東北福祉大学】

仙台向山高校では興味・関心を共にするグループ単位で、自分たちのテーマを深めることを目的に、大学研究室体験「アカデミック・インターンシップ」を行っています。

今年の夏休みも2年生31班がアカデミック・インターンシップを体験しました。

本校と高大連携協定を締結している東北福祉大学に、7つの班がお世話になりました。

東北福祉大学でのアカデミック・インターンシップの記事はこちら(大学HPに掲載いただきました)

総合マネジメント学部 情報福祉マネジメント学科 生田目学文教授

福祉心理学科 吉田綾乃教授 

教育学科   長田 徹教授、三浦和美教授

健康科学部保健看護学科 高田昭助教、佐藤晃子助教

健康科学部リハビリテーション学科 横山寛子助教

 

現在、各班が「アカデミック・インターンシップを経て、自分たちの学びがどれぐらい深まったか」をまとめ、発表する準備を進めています。