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向陵Plearning【総合的な探究の時間】

リース・エイドリアン先生による「プレゼンレッスン」【向陵Plearning】

現在、そしてこれからを生きる我々にとって欠かせない「プレゼン力」

何かを説明すること、意見を伝えること、学んだことを発表すること・・・、

日常から学問、仕事・・・すべてに関わってきます!

向山高校では6年前からリース・エイドリアン先生による「プレゼンレッスン」を行っています。

東北学院大学教養教育センター教授 リース・エイドリアン先生は,学会発表やワークショップを何百回と経験されていらっしゃる、まさに「プレゼンのプロ」です!

本日、最初の話題は「ラグビー」!時に笑い、うなづきながら、皆リース先生の話に引き込まれていきます。

昨年までは日本語による「プレゼンレッスン」でしたが、今年からは英語を交えながらのレッスンとなりました!

1年生は、皆いつも以上に集中していました。

皆が引きつけられた「ラグビーの話」、実はこの部分も「プレゼン」の大切な部分であることが、この後で明かされていきます。

「プレゼン全体の15%は『INTORODUCTION』としてBackground informationを伝える時間です。」

 リース先生は、1つのプレゼンを「ハンバーガー」に例えてプレゼンの構成を教えてくださいました。

教えを受けて、ペアでの伝え合い。

ペアで「日本文化の最も素晴らしいところ」を伝え合いました。

 

リース先生からのメッセージ「『成功』の反対は『失敗』ではない、『何もしないこと』である」


プレゼンの基本はもちろん、今後の高校生活に大切な姿勢を学ぶ機会となりました。

 

 

3学年「Personal Presentation」学年発表会【向陵Plearning】

総合的な探究の時間のまとめの活動として,3年生は4月,5月と約2ヶ月かけて個人探究「向陵リサーチ」の仕上げに取り組みました。

1年次の「ブックトーク」,2年次の「アカデミック・インターンシップ」,「個人レポート」を経て,自分の将来に向けて探究のまとめと発表を行うのが「Personal Presentation(パーソナル・プレゼンテーション)」です。

5月の最後の日、この「Personal Presentation」の学年発表会が行われました。

場所は本校体育館。各クラスの代表に選ばれた5人が発表を進めます。

 

1組代表 髙城澪さんによる「これからのアニメは何が必要か?」

探究したことを自分のことばで,聴衆をしっかり見つめながら堂々と伝えていました。アニメの置かれた現状、課題、そしてできることは何か?共感とともに問題意識を共有できる内容、およびプレゼンでした。「自分の好きなもの」発の問題意識、探究が深まる喜びを共にできるひとときでした!

 2組代表 佐藤愛和美さんは「『薩長史観』によって歪められた戊辰戦争の真実とは何か?」

自ら会津に赴き、フィールドワークを経ての発表でした。「歴史とは何か」、我々が常識だと思っていることの意味を考える機会となる深い内容でした。放送部で鍛えた声の魅力・伝える力が深い内容と相まって訴える力を持っていました!

 手書き文字とイラストを効果的に取り入れたイラストも魅力!(佐藤愛和美さん)

 

3組代表 岡崎光希さんは「向陵Plearningって必要?~総合的な探究の時間で学ぶ『生きる力』」。

教員には必須,しかし学ぶ側の高校生としてはなじみが薄い(と思われる)「学習指導要領」。「学習指導要領」を自ら読み解き,「生きる力」と現在の学び、共通テスト、そして「向陵プラーニング」の関係と意義を完全に自分の言葉で理解し、自身のことばで発表しました。自分たちの高校生活、授業、テスト、そして探究学習の背景と意義を考える貴重な機会となったのではないでしょうか。岡崎さんが話すと、「学習指導要領」が身近なものに変わる魅力がありました。

 4組代表 加賀山結さん。「地球温暖化において炭素はどれほど重要か?」

加賀山さんは1年生次のブックトーク、2年次のアカデミック・インターンシップ、まとめの「個人レポート」と自分のテーマを積み重ねてきました。2年次の個人レポートでは優秀賞を受賞しています!

今回はこれまでの積み重ねを振り返り、さらに6冊の書籍を読みこなした上での発表でした。脱炭素と、炭素の重要性という矛盾を多くの視点から捉えていくことの必要性を真摯に追究する内容でした。加賀山さん自身が「科学的な視点」を身につけていった過程がそのまま伝わる、優れた探究を体現したプレゼンでした!

 5組代表 佐々木透也さん「過疎の何がいけないんだよ!」

古代メソポタミアの都市から学ぶ「過疎」。どちらかというと身近とはいえない内容、テーマに皆が聞き入ったのは佐々木さんの高いプレゼン力の成せる技でしょう!

佐々木さんは5組(理数科)で、2年間「課題研究」に取り組んできました。課題研究の活動で培ったまとめの力、伝える力が存分に発揮されていました!

 今回の学年発表では、拍手の多さで「ベストプレゼン賞」を決定しました!拍手の多さは・・・皆同じように聞こえます。

そこで司会・進行・運営を担当した「向陵プラーニング委員」の皆さんが判定!

結果は、

ベストプレゼン賞 佐々木透也さん「過疎の何がいけないんだよ!」に決定しました!

教頭先生からの表彰です。

佐々木さん、おめでとうございます!

クラス代表の皆さんの優れたプレゼンに拍手!

司会・進行をはじめ発表会全体の運営にあたった「向陵Plearning委員会」の皆さんと!

 3年生はこの「パーソナル・プレゼンテーション」学年発表会をもって探究活動から,進路に向けて自身を見つめ、ブラッシュアップさせる「キャリアプランニング」へと移行します。

探究活動て培った力をもとに輝かしい未来へと羽ばたいていけますように!

2学年・SDGs学習会【向陵Plearning】

東北大学大学院医学系研究科 虫明 元教授,宮城教育大学 虫明美喜客員准教授のお二人を講師としてお招きし、「SDGs学習会」を開催しました!

テーマは「孤立・孤独防止とSDGsとコミュニケーション教育」です。


会場は本校体育館。2学年の総合的な探究の時間「向陵Plearning(プラーニング)」の時間です。

 

虫明元先生のご専門は脳神経科学、虫明美喜先生は日本語教育,多文化共生教育,文語文教育です。

お二人は,現在,JST戦略的な研究開発の推進・SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム『演劇的手法を用いた共感性あるコミュニティの醸成による孤立・孤独防止事業』に取り組んでいらっしゃいます。

脳科学の知見に基づき,演劇的手法を用いての人材育成,共感的コミュニティを醸成を図ること,そして社会的孤立・孤独を生まない社会を目指したプロジェクトです。

今回は,脳科学とコミュニケーションとの関係,SDGsがどう関わるか,なぜ「演劇的手法」がコミュニケーションのスキルを高めるのか、というお話をいただきました。

真剣に聞き入っています!スライド、資料を見つめつつ。

 ご講義の後は,「応用演劇の手法」を用いたグループワークです!

今回は「リテル」に挑戦しました。

一人のお話(ストーリー)を,聞いていたもう一人が再現するものです。まずはお二人が実演!

元先生が,最近体験したできごとを話され,美喜先生が「彼は~しました。」と少し,客観的に再現されます。

すっかりそのままではなく,少し客観的に捉えなおした形で再現することがポイントです!

さぁ、それでは4人一組でやってみましょう!

講師のお二人もそれぞれ,中に入って耳を傾けていらっしゃいました。

自分の話が友人によってその場で再現されることは、受容感と承認感、友人・自分双方の発見にもつながるようです。

最後に,質疑応答の時間。

松木美紅さん「1年生の時に行った寸劇の授業にはどのような効果があるのでしょうか?」

(昨年,お二人は言語文化の授業で演劇的手法を用いたワークショップを開催されました。)

小田夏映さん「対面と非対面(オンライン等)のコミュニケーションはどのような違いがあるのでしょうか?」

それぞれの質問にじっくりと丁寧に答えていただきました。

最後に生徒代表のあいさつをした高田圭吾さん。

 

虫明元先生,美喜先生のお二人が取り組まれている「応用演劇の手法を取り入れた対人活動と講義をブレンドした新しい授業形態」は受講した東北大,宮教大の学生さんを中心に,現在大学の外にも活動の輪が広がっています。

今回の学習会は,身近な人と人とのつながり,共感すること,受け入れることが世界の「環境と人間社会に関わる開発目標(SDGs)」に繋がることを知った貴重な学びの時間となりました。

 

 ★講師のお二人には昨年度2年生(現3年生)のアカデミック・インターンシップでもお世話になりました。

 虫明元先生の東北大学医学部研究室でのアカデミック・インターンシップ

 虫明美喜先生が理事をされている東北多文化アカデミーでのアカデミック・インターンシップ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3年生「パーソナル・プレゼンテーション」グループ発表!【向陵Plearning】

総合的な探究の時間「向陵Plearning(プラーニング)」にて,3年生は個人探究発表を行いました。

個人探究発表「Personal Presentation(パーソナル・プレゼンテーション)」

①1,2年生と2年間かけて積み上げてきた探究テーマ(2年次に「個人レポート」でまとめ完了)

②①とは異なる新たなテーマ

①②のいずれかに関連する書籍・論文に触れて、深めたテーマについてまとめ、一人ひとりが口頭で発表する活動です。(全7時間)

 

本日は、グループ内での発表です。

春休み中に読んだテーマに関する書籍(主に新書)を説明に使用している様子が見られました。

3冊の書籍を机の上に重ねて,質疑応答に備えている姿も!

事前に届け出た探究テーマと分野によってグループ分けをしています。

誰かの発表は自分のテーマとも重なり、聞き手も真剣。

質疑応答が、そのままディスカッションの形になっているグループも多数ありました!

興味深い発表内容が多く、先生たちもつい足をとめて一緒に聞き入ってしまいます。

「先生はどう思いますか?」などと逆に質問され、ディスカッションに仲間入りする場面も・・・。

ひとり5分間の発表、3分の質疑応答タイムを取りました。

「ビブリオバトル」のタイマーを使い、ビブリオバトル方式で行っているクラスもありました。

(ビブリオバトルは1年生の向陵Plearningにて全員体験済みです)

 

 

最後にご紹介する写真は、理数科5組です。理数科は2年生までは主に理数科の課題研究に取り組んできました。

2年生3月に研究発表を行い、3年生4月からは、普通科と同じ内容で取り組んでいます。

理数科5組の皆さんが選んだテーマは、2年生まで取り組んだ課題研究をさらに深めるテーマもありますが、

「最後の文明は識っていた。過疎とは何か、何がいけないのか、なぜ起こるのか?」のように、文化や社会に関わるテーマ、教育問題や経済のこれからに関わるテーマを選んだグループもありました。学問分野でいうと、いわゆる「文系」に属するテーマですが、理数科目と理数探究を強化しながら、文系のテーマに取り組むことは非常に有意義なことだと思います!実際の学問探究に理系・文系の別はありませんから。

次週はグループ代表者によるクラス発表です!

 

 

 

 

 

「個人レポート」表彰作品展示!

2年生(現3年生)の「個人レポート」の表彰作品を校内に展示しています。

場所は進路室と職員室の間。

新しく「向陵plearning(プラーニング)」コーナーを作りました!

展示したのは2年生(現3年生)が個人探究(向陵リサーチ)のまとめとして作成した「個人レポート」。

A4(1,440字×5枚以上=7,200字以上,400字詰原稿用紙で18枚分という大作に,普通科全員が取り組みました。

今回は,年度末に学校長表彰を受けた3名の作品を展示しました。

◆学校長表彰

・最優秀賞 遠藤涼平「歴史学について」 

・優秀賞  大﨑陽向「言語から始まる異文化理解」

・優秀賞  加賀山結「環境問題に対する化学の力について」

※表彰時は2年生,現3年生。

◆個人レポートの優秀作品一覧と審査評はこちらです→2年個人レポート表彰.pdf

 

展示した力作をぜひご覧ください!