2019年9月の記事一覧
美術部~向陵祭の光景よりⅡ
「美術部~向陵祭の光景よりⅠ」を先にご覧ください。
文化祭での美術部の展示と活動をご紹介します。
賑やかな文化祭のなか,印象的にライトアップされた絵画たち。
入口から見た光景です。
美術部では,年に2回の作品展,「宮城県高等学校美術展」と「仙台市内高等学校美術展」に出品することを目標に日々活動しています。文化祭では出品した作品を展示していました。
七月に行われた「仙台市内高等学校美術展」で受賞した作品も展示されていました。(上の写真)
優秀賞・美研賞「生きるということ。」枦下結月さん(2年・PR動画の作者でもあります。)
優秀賞「Infinity」田端佑衣さん(2年)
どの作品も大きな作品で、存在感があり,それぞれの個性が光っています。
照明を落とした心落ち着く展示空間。
人の気配がします。
なんと、公開アトリエでアクセサリーを制作中の部員たちでした。
文化祭では,作品展示のほかにイラスト,キーホルダー,アクセサリーを出店しています。
作っても作っても、瞬く間に買い手がつく、という状況で部員たちは集中し(でも,楽しそうに!)作品を生み出していました。
出店作品の一部をご紹介します。特にアクセサリーは人気で,高校生はもちろん,保護者世代の方も手にされていたとのことでした。
制作中の美術部員に話しかけてみました。
Q:美術部の活動時間を教えてください!
A:活動時間は決まっていません。自主活動なんです。運動部や他の文化部と兼部している人もいますよ。
Q:そうなんですね。自由な感じですね。その自由さは・・・好きですか?
A:はい!好きです!大好きです!
かなり乱暴な質問でしたが,最後の「好きです!」には力がこもっていて,制作の手を止めて皆が顔を上げ,目が輝いていました。作品展出品に向けて,身を削るような創作活動もあるだろうに・・・目標を持った自由さが好き、と言い切る姿に美術部の魅力を感じました。
話をしながら、展示中央のテーブルに目を配ると,そこには熱心に絵を描く姿が。
「1時間後に戻ってこれる方、何でも描きmasキャンペーン」・・・愉快な企画です。
実は,この彼は美術部員ではなく,陸上部を引退した3年生でした。「もともと,こういう絵を描くイベントをやってみたくて,美術部だったら絵を見に来た人と話ができていいかなぁ、と思ってやってみました。」とのことでした。
何と、当日の朝に開催を決めたとのこと!
もともと漫画,イラストを描くのが好きで,クラスTシャツのデザインも担当している彼,校内ではちょっとした有名人です。
既にたくさんの依頼を受け,休む間もなく,ペンを走らせ・・・大忙しの盛況でした。
美術部の展示や美術部員とも自然と溶け込んでいる,そして何よりも楽しそうで,彼の企画力,チャレンジ力の素晴らしさと,それを迎え入れる美術部員の懐の深さとあたたかい雰囲気にすっかり惚れ込んでしまいました。
「自由さが大好きです!」と言い切った美術部員たちの声と思いが体現されている,そんな美術部の展示・企画でした。
美術部は,学校説明会のクリアファイルのデザインや,卒業CDのデザインなど,向山高校のデザイン活動も担っています。
美術部~向陵祭の光景よりⅠ
文化祭での美術部のPR動画の一部です。
実際には2分34秒あった作品をホームページ用に32秒に再編集したものをご紹介します。
この32秒に700枚以上の絵を描いていると知り、驚きました。
「なめらかさとシンプルな描写,背景を緻密に表現することと,光の様子に心を込めました。」と作者。
手書き文字のトメ・ハネのタイミングにも心を配ったそうです。
向陵祭ではオープニングで恒例の「PRビデオ上映」が行われました。各クラス,文化部,参加団体が工夫を凝らして制作した動画を全校生徒で鑑賞,審査まで行う本格的なイベントです。
思わず爆笑してしまう映画仕立ての作品,ドキドキワクワクの作品・・・どの団体の作品もクオリティーが高いものでしたが,美術部の動画が上映されたとき,体育館中がしん、とし,皆が引き込まれ,魅了された様子が伝わってきました。
PR動画に誘われ,足を運んだ美術部の展示についてもご紹介します。「美術部~向陵祭の光景よりⅡ」に続く)