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2018年12月の記事一覧

校長あいさつ


「平成最後の年末を迎えて」


                                                                 

校長 水口 俊彦

 早くも年の瀬となりました。今年はひとつの時代が終わりゆく中での,平成最後の年末でもあり,年末の気ぜわしさがことのほか感じられます。
 さて,本校 仙台向山高校も大きな学校行事,生徒会行事が一通り終わり,校内体育大会や向陵祭の成功には,実行委員の生徒たちをはじめ,多くの生徒たちが満足感,充実感を味わったように思います。また,強歩大会,向陵オープンセミナー等に積極的に参加する姿からは,高校生活をとおして体力,知力が蓄えられ,生徒たちの充実度を見ることができたと思っています。
 昨年度,向陵学習発表会として出発した向陵オープンセミナーは,11月5日(月)に仙台市太白区文化センター楽楽楽ホールを会場に行われました。2年生によるアカデミック・インターンシップの発表,理数科課題研究中間発表とともに,新しく1年生が始めたビブリオ・バトルの優勝者によるプレゼンテーションも加わり,昨年度以上に表現力に磨きのかかった各発表とともに,本校の特色を実感する一日となりました。記念行事として,同窓会のご協力を得て,「『表現』をしごとにすること」というテーマで,ユーフォニアム奏者の第10回生 石橋美奈子さん,ピアニストの第26回生 山形佑輔さん, 落語家の第40回生 春風亭与いち(角田 廉)さんをお迎えしてのパフォーマンスとお話に,会場一帯となって本校の歴史をつくる一日を過ごすことができました。
 加えて,翌日11月6日(火)には,東北工業大学大学院ライフデザイン学研究科教授の大沼正寛先生をお迎えして,「造形と数学~環境デザインをめぐって~」というテーマで理数科1年生の「数学出前授業」がありました。詳しくは生徒たちの感想レポートをこのホームページに公開していますのでご覧ください。生徒たちが数学を学ぶ意義を見いだすという点から,今後の課題研究ばかりでなく,学習全般へのモチベーションが高まったのではないかと考えています。
 3年生は本校での様々な学習や経験を踏まえて,これから大学入試という難関に向かっていきます。また,1・2年生はその後ろ姿を見ながら,学習や部活動に励んでいます。本年度も年度のまとめに向かう時期,さらに豊かさを増した仙台向山高校の取組にご注目いただき,ご支援を賜れば幸いです。

 

オープンセミナー理数科発表

理数科数学出前授業「造形と数学~環境デザインをめぐって~」

 本校理数科1年生41名は、平成30年11月 8日(火)3・4校時、大講義室において、昨年に引き続き、東北工業大学ライフデザイン学部安全安心生活デザイン学科 教授 大沼正寛先生を講師に招き、上記の題目で講義を行いました。

大沼先生から自己紹介

大沼先生から自己紹介

 

 【生徒の感想①】
 私は最初の事前学習の時点で、一度将来の夢として考えたことのある建築についてのお話を聞くことができるということで、とても楽しみでした。
 家というものは、縄文時代から現代に至るまでの長年、ずっとその時代の人々を包み込んできた必要不可欠なもので、環境、時代、流行、住む人々の好みによって様々なバリエーションがあり、一つ一つが被ることがなく、それぞれの個性が出てくるので、とても面白く、デザインだけでなく、材料、構成、材料や構成によって掛けた費用を見てみると、さらに色々な面白さが見えてくる。そんな建築に関して、端的にといえど、「Pattern(図形)」「Picture(画像)」「Proportion(比例)」「Structure(構造)」「System(組織)」の5つの視点から建物を観て、詳しく話を聞くことができ、さらに見るという視覚だけでなく、聴覚、触覚、嗅覚でも建物を観ることができるという可能性を知り、ますます建築についての興味が湧きました。これからももっと調べていこうと思います。

 

 

 

講義中の大沼先生(仙台の地図を示している)【生徒の感想②】
 数学の中でも図形はもとから好きだったので、今回の出前授業はとても興味深く面白い内容ばかりでした。また「デザイン」にもたくさんの種類があり、だまし絵や雪の結晶、建物すべてが「デザイン」であることを知りました。海外の綺麗な建築物が多く存在しますが、日本の建築も世界から注目されているほど素晴らしいものだと知りました。また、環境デザインというものは私たちが、“観る”ことと"創る”ことで成り立っているものということも知りました。美しい比例関係や法則性がデザインには宿っている、その美しさや法則性を記述するものこそ数学というもの。そして、快適で美しい建築の造形には、用(使いやすさ)、美(美しさ)、強(弱くない、簡単に壊れない)とコストの設計が必要であり、それを支えているものもまた数学という。
「デザイン」の中での数学を学ぶことができて本当に良かったです。今後の進路選択で役立てたいと思います。

 

 

 

 大沼先生の講義を受けている様子

大沼先生の講義を受けている様子

 【生徒の感想③】
 「数学」というものはどこでどのように生活上役に立っているものなのかを具体的に教えていただき、数学を学ぶ意味を改めて考えることができました。環境デザインや建築の分野において、使いやすさ、美しさ、強度、安心安全を支えているのが数学なのだと感じました。自分は今まで数学が身のまわりの生活で直接役に立っていることは少ないのではないかと思っていましたが、大沼先生の講義を受けて身のまわりには、こんなにも数学が役に立っていることがあるのかとすごく驚きました。
 また、先生のご自宅の“リノベーション”というものが興味深かったです。使いにくいなら、自分でつくるという発想が新しいなと思いました。今回の講義を受けて、数学の授業に対するモチベーションが上がったし、進路の視野も広がりました。わかりやすく丁寧な講義ありがとうございました。

【理数科について】
 仙台向山高等学校1学年理数科では,この数学の出前授業だけでなく今までもそれぞれの分野で大学・研究所訪問や野外巡検、向陵祭理数科展示なども行い、今後も 12月26日(水)生物巡検②  1月10日(木)天文学習会の行事があります。さらに、2月に行われる2年生の校内課題研究発表会(上位の内容は3月の県理数科課題研究発表会の代表となります)を経て、来年度に行われる課題研究のテーマを「物理」「化学」「生物」「地学」「数学」の中から選ぶことになります。