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授業の一コマ(地理B)

コロナ禍の授業ではありますが,体験的な学習は知識欲を育み,探究的な学習意欲の向上につながります。オンライン授業もあった昨年度,対面授業の良さを改めて確認できた授業を紹介します。

 

①蚕の飼育から養蚕業を考える

地形図の地図記号から桑畑の記号が消えるなか,昔の日本の基幹産業であった養蚕業についても,絹織物が蚕の繭から作られていることも,教科書からの知識しかない生徒たちがほとんどです。

授業では蚕の飼育キットを取り寄せ,飼育から繭の観察,生糸の取り出しまで一貫して体験できました。

 

 

 

 

 

 

 

あっという間に成長する蚕。エサは桑の葉を加工した特殊なソーセージ?です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんなきれいに繭になりました。そのまま何が出てくるのか観察することもできましたが・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

繭を茹でて生糸を取り出します。すっと1本の糸が伸びてくる様に「おぉ~」という声が。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一つの繭から何mの糸が取り出せるのかチャレンジです。

 

②ヤシの実の使い道は?

熱帯気候を学習する際には必ず写真が出てくるココヤシ。ココヤシから搾油されるヤシ油は石鹸や洗剤,ショートニングなど多様に使われており,油ヤシから搾油されるパーム油と共に熱帯を代表する植物性油脂です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ココヤシの繊維は乾燥させて燃料などに使われます。身の中にはヤシジュースと胚乳(コプラ)が見えました。

授業では世界の植物性油脂の生産が増加している背景と問題点について考察することができました。