「コーチング」研修会
6月半ば、中間考査の午後、本校教職員を対象に研修会が開催されました。
向山高校では、昨年度から「自立した学習者の育成~生徒の自主的な学びを促す教師の関わりを考える」という研究テーマのもと教職員が教育活動のあり方を模索しています。
今年度は、東北大学名誉教授、日本大学理工学部教授の北村勝朗先生を講師としてお招きし、「生徒の自主的な学びを促すためのコーチング」と題してご講義いただきました。
北村先生は、教授学習心理学をご専門とし、主に才能、熟達化、コーチング、メンタルマネジメントの研究および指導実践をなさっています。
「コーチング」はスポーツ、部活動の場面だけではなく、学校行事、SHR、進路指導、生徒指導、教員間連携、そして授業づくりなど教育活動のあらゆる場面で活かすことができそうです。
「コーチング」とは何か、教育活動にどのように活かせるのか。
ご講義いただいた後は、小グループに分かれてのワークショップを行いました。
断片的な情報をどう生かし、どうまとめ、解決に近づくか・・・というゲームです。
企業の就職面接においても使われているゲーム・・・ということです。
熱心に取り組んでいます。
グループで見いだした答えを発表していきます。
正解だったグループは・・・、思わず歓喜の声。
どのようにしたら正解にたどり着くことができたか、振り返りをしました。
課題を取り違えてしまった、思い込みで失敗した、人の話をしっかり聞くべきだった、などの反省の声も・・・。
「コーチングとは、特別なものではなく、日常的な会話、かかわりの中で実践できることです。ふだん皆さんが実践していることを意識して行うことで良いと思いますよ。 」という北村先生の言葉が印象に残りました。
参加した教職員の声をご紹介します。
◎具体的で、すぐ教科指導や生徒指導に応用、実践できる内容だった。
◎楽しみながら協働について考えることができた。
◎クラス経営や部活動の指導だけでなく、人との関わりに対しても活かすことができる内容で非常に勉強になった。
◎部活指導のためメンタルトレーニング、コーチングの書物を読みあさった時期があったが、それを授業に置き換えることをしなかったことを反省する機会となった。